生出神楽 ニニギ
本日は大船渡市で開催さてた第13回気仙郷土芸能まつりを観に行きました。
昨年は震災により開催が不可能でしたので2年ぶりであり、実現に向けての関係各位のご尽力に感謝申し上げます。
そして、開会に先立って場内全員での黙祷から始まりました。
さて、復活第1弾の舞台を飾る最初の演目は生出神楽の「ニニギ」です。
由来について「南部神楽系譜調査報告書」より
生出神楽は矢作町の清水明神社、法量権現社の祭例に奉納する神楽である。
明治二六年、東磐井郡長島村の神楽の師匠千葉敬三郎を招き伝授された南部神楽である。
千葉敬三郎は特に水山神楽流に力を入れて教えたという。
昭和五三年五月、陸前高田市の指定無形文化財に指定された。
とあります。
同書では瑞山国首神楽系に列しているが、現在の一関地方での神楽と比較して古態を残している感じがする。
柳田國男の蝸牛考的に考えるとやはり、伝播の末端に原型が残されているということなのかもしれない。

演目の内容はいわゆる御室焼にまつわる神話である。
天孫邇邇藝命が木花咲耶姫の子を自分の子どもではないと拒否したため天児屋根命が火をかけて焼けなかったら真実の神の子であると託宣し、無事に生まれいでたのが彦火火出見尊であるという話。
邇邇藝命

侍女 木花咲耶姫


ここの面相はどこかで見たことがあるが思い出せない。
非常に品格のある面である。
また、コワの調子も土地柄か法印神楽に近い感じもするが。
そういったわけで、千代の御神楽で舞納めます。

動画でどうぞ。
