大股神楽 鞍馬破り
本日は、住田町文化産業まつりで行われた「芸能まつり」から
大股神楽さんで「鞍馬破り」をお伝えします。
大股神楽さんの由来についてはな南部神楽系譜調査報告書より
明治三八年、遠藤栄一の祖父が中心となり、旧江刺市餅田地区の伊平という神楽の師匠から指導を受け、大股神楽を創設した。
現在餅田地区に神楽は存在していないのでその系統を明確にすることはむずかしいが山伏系神楽かと考えられる。
とある。
住田の神楽は私的には興味があるのである。
ここのは確かに山伏系なのだがちょっと複雑である、
例えば、楽器にしても通常の締太鼓の他に小さな太鼓が加わることである。
下の写真の様に右の大太鼓は山伏系の拍子で叩かれるのだが、鞍馬の途中で左の小太鼓が加わる。
気仙神楽の影響なのかそれとも秋田の番楽の系統なのか不明であるが。

で、鞍馬山に跋扈する天狗

牛若丸さんです。

動画で確認すると一目瞭然なのですが、一言で言うとこれは番楽です。
早池峰系神楽の鞍馬と構成は同じであり、出懸りに幕の後ろで言い立てを述べてから舞から出るのは同じなのだが
囃子の奏楽といい天狗と牛若丸の所作といい、やはり番楽なのである。
遠野との比較も必要だが、いったいどういう経路でこのように伝承されているのか解明せねばならない。
(同じ住田の小府金神楽も解明が必要だが)

動画でどうぞ。
