雄勝法印神楽 蛭児
今宵は満月であるが雲に隠れて見えません。明日で10月も終わり霜月が来る。
旧暦の11月は神や自然が衰弱する時期であり、魂振の儀式などを行って魂の再生・更新を行って新年に備えるために神楽が行われた。(Wikipediaより)
というわけでもないが、
本日は「れきみん秋祭り2012」より雄勝法印神楽の蛭児と魚売り買いの道化について
雄勝法印神楽については、昨年の11月20日にもこのブログで取り上げましたが、3.11の震災津波により甚大な被害を受け、前会長さんが今も不明のままです。奉納神社である新山神社も被害を受け、神楽面に衣装や道具も流失した。その後の全国からの支援と、雄勝の人々の法印神楽にかける熱意で復活し様々な場所で公演を行なっている。
来る11月4日には仮宮を立てた新山神社祭典に奉納いたすそうである。また感慨がひとしおと思われます。
さて、蛭児であるが、陸前浜の法印神楽には無くてはならない演目である。
伊弉諾伊弉冊二神の第一子として生まれながら足が不自由だったため高天原から天磐樟船に乗せられ流されてしまった。その後西の宮に行き着いて神様となったのですという物語である。
海から現れた神様なので大漁の守護神として浜の人々の信仰が篤いため、沿岸部の神楽では大同小異で必ず演じられます。
白翁面に烏帽子を付け、釣竿を背負って幕から出て自身の由来を唱える。
そこへ、、道化面のものが切り子の魚を持って登場し、舞台から降りて観客にちょっかいを掛けながら蛭児との釣り掛け合いをする。
見事魚を釣ったところで、釣竿を船の櫂にして、漕ぎながら幕入りとなす。
(途中でポン菓子まで釣って蛭児自身が道化をする場面もあるが)
「風雨の荒きも静めつつ、四海泰平 船に帆を揚げて、西の宮へと急ぐなり~」
と、太鼓の拍子が変わり、蛭児が入った幕から道化が二人舞台へ舞い込んでくる。
ここでは、魚の売り買いを通して大漁を祝う狂言が行われる。
話の概要は、船頭が魚を売ろうとしたら相手がソロバンを持ちだしたので、ソロバンを弾きながら値段を決めることにする。
買い手が魚を買おうとして懐から金を取り出す。その金(書付)には神楽に寄せたご祝儀の数々が書かれており、ご贔屓様も笑いの種にしてしまおうという趣向で、観客は大爆笑とあいなります。
めでたく商談が決まり、祝い唄が出たところでお開きになります。
動画でどうぞ。
最後になりましたが、
雄勝法印神楽の復興に復興支援金のご協力をお願いします。
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募金方法
・ 銀行振込 仙台銀行 中里支店 (普) 2772181
雄勝法印神楽復興支援金 代表 千葉秀司
(オガツホウインカグラフッコウシエンキンダイヒョウチバシュウジ)
