上町法印神楽 産屋 後半
ということで、上町法印神楽の奉納神楽についての最終回となる。
産屋の後半であるが、泣く泣く子別れをした豊玉姫が彦火火出見尊と争う場面である。
神楽が始まる前に髙橋会長さんがこれは夫婦和合の舞であると解説いただきましたが、子を捨てざるをえなかった豊玉姫の怨念を山伏の法力で折伏する示現の舞であると思う。
荒型面の彦火火出見尊と鬼女面の豊玉姫が舞台狭しと暴れ、遂には舞台を飛び降りて客席の廻りまで大奮戦を繰り広げる始末。
高舞台の梁の上にまで上がる鬼女に喝采の声が上がります。
お馴染みの観客のオヤジたちは大喝采で盛り上がります。
そしてついには、鬼女を退散させます。
最後は、勇壮な太刀御神楽です。
この日の夜神楽の最後でもあり舞手も観客も一体となって大盛り上がりです。
法印神楽には山伏神楽のようなネリ舞から続く二段構えの崩し舞はありませんが、それに相応するのが太刀御神楽であると思います。
とにかくネリともいえる物語部分がおわるとクズシともいえる太刀御神楽になります。そうすると観客からは「いいぞ、がんばれ!」などと掛け声もかかります。
動画でどうぞ。
