上町法印神楽 道祖
本日も仕事であった。
で、上町法印神楽の道祖を。
演目である道祖というと岐神(くなどのかみ)=猿田彦を思い浮かべる。
今日的に言う道祖神は高天原から天降る天孫邇邇藝命一行の道行を案内する豊葦原瑞穂の国の神を崇めていう名称である。
神話でいえば天上のごたごたが済んで、地上界に降りて人間界を作り食物五穀を産み、この世をならしめた由来譚として語られているが、古代史的には南方系民俗の渡来伝説と言われている。
そんな日本民族の祖先としての姿がこの道祖には込められている。
この道祖は又の名を「大場の下(だいじょうのげ)」とも称して、昼神楽の初矢に代わって夜神楽の最初に舞われる演目となっている。
ので、初矢と同じ若人面をつけた者が出て四方拝を舞った後に神諷にうつる
(舞子)物毎に 起こるこころを払い見ば
(胴取り)いづれの神か 障りあるべき
(舞子)笹の葉に 玉の湯花を奉る
(胴取り)萬の神は 受けてよろこぶ
この二番目の神謡は他の神楽にも広く用いられている神歌である。
そして米を五方に撒くと型本にあるが順方廻りに米を巻きながら四方を修める。
最後には太刀と鞘をもって太刀御神楽で舞納める。
動画でどうぞ。
