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2012.09.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

安渡虎舞 大槌稲荷神社 宵宮祭り

先週との気温差が10度以上もある。極端である。

さて、今日は大槌稲荷神社の宵宮から安渡の虎舞を。

安渡の虎舞といえば、筆者が安渡に住んでいた頃、宵宮なので仲間内で飲み始め2次会を大槌の「町」へ出かけ、それが終わって安渡に帰って来てもまだやっているという強者虎舞であった。
「安渡の虎舞跳ね虎舞、一杯飲まねば気がすまね!」メガホン越しのダミ声が印象的であった。

それが大津波を越えて蘇ったのである。
様々な思いがあったと思う。
がしかし、笛・太鼓・鉦の賑やかな囃子と虎頭の力強い振りが、あの海から祭りを見に戻ってきた人々に響いたことと思う。
安渡祭りが蘇がえったっつぁ!

DSC06252.jpg

安渡虎舞の由来を「大槌の郷土芸能」から

安渡虎舞は、江戸中期の寛永の頃に始まった。
山田町大沢より釜石市片岸に伝わり、天保の頃に片岸の人を呼び、指導を受けたのが始まりである。
虎舞の踊りは江戸中期に吉里吉里善兵衛の千石舟の乗組員が近松門左エ門の演ずる、国姓爺合戦の一幕「千里ケ竹」の大虎退治の中の和藤内が伊勢皇大神宮の護り札の神通力により猛り狂う虎を生け捕りにした場面を、創作舞踊化したものである。
宿元は、田中源助(源助屋)に始まり、二代目は田中巳の松宅(八鶴屋)で三十年継ぎ三代目は白銀宇之助宅と続き四代目は阿部鉄五郎宅に移り約二十年継ぎ五代目台春吉宅と六代目小川巳之松宅、七代目は田中金之丞宅(八鶴屋)、八代目は坂本常次郎宅、九代目は、田中隆宅(八鶴屋)と続き昭和45年に十代目に土澤由太郎宅に移り、平成二年に安渡虎舞保存会が結成された。



DSC06257.jpg

「この虎が欲しくば和藤内の家来になれ!」とキメ台詞。
悪魔祓いの呪言でもあるように思える。

DSC06266.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2012.09.24 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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