円万寺神楽 八幡舞
今日の一関地方は夕方からとんでもないオレィ様がやってきて、土砂降りが続きました。これでだいぶ涼しくなるのだろうな~。
さて、今日は円万寺神楽さんの八幡舞を!
今回の山神社奉納神楽を見に行く第一目的はこの八幡舞。
というのも個人的に同じ円万寺系の神楽で上根子神楽の八幡舞が大好きであるので、本家の八幡はいかように?ということで、興味津々。幕出し歌が掛かったところで思わず客席の最前列に移動した始末。(失礼しました)
誉田別命です。
見ての通り、この演目では岩手の山伏神楽には珍しく鎧をつけています。
この辺、秋田の番楽の影響と考えますが、舞の手は全く違って流れるような「空飛ぶ神楽」です。
~ようよう急ぎ行程に 八幡の社に着きにけり
言い事より
~峰高く枝を連ねて鳩の峰、曇らぬみよは久方の、月の桂の男山、
げにそやけきにあづかりにきて 神に祈りを運ぶなり、 君万勢と祈るなり 君万勢と祈るなり。
この中の「月の桂の男山」とは何かと疑問に思ったことがあり調べた。
これは八幡の神、つまり京都の石清水八幡宮のことを唄ったもので、この社の建つのが男山でその麓を桂川が流れ、月の出る夜は神々しいばかりの景色であったことが想起される。
~おふ この所に八幡大菩薩 天降らせたまふほどに、
願主家内安全、火難消除、疫病退散、五穀成就 如意満足を守護せしめたまふ。
まさに、修験者の呪言をもって祈祷をする舞である。
ところで、ここの言い事であるが、上根子では節回しがきいたものになっているが、円万寺のものは舎文風である。
幕入りです。
動画でどうぞ。
