花輪鹿子踊り 2012 北上・みちのく芸能まつり
本日は、北上・みちのく芸能まつりから花輪鹿子踊りについて。
花輪は宮古市を流れる閉伊川の支流である長沢川沿いに形成された集落で、第29代南部藩主重信公が生まれてから幼少期を母おまつと共に過ごした場所とされている。
その重信公が成人して盛岡に旅立つ時に、この鹿子踊りがお供をして行き、お城で藩主利直公の御前で踊り、ご褒美に南部家の家紋、向かい鶴の使用を許されたといういわれがある。
発祥は鎌倉時代とされているが不明で、華森神社で祭典(4月17日)と盆(8月15日)に奉納される。
鹿頭に飾るザイはカナガラではなく紙ザイであり(御幣とも)、角である鍬形の真ん中には役別に前飾(紋コ)を付ける。
宮古の他の紙ザイ鹿子の前幕は四段に色分けされているが、花輪のみ赤一色である。
伝承している演目は儀礼の門がかり、一番庭(出羽、長歌、切り歌、引羽)、約踊りとして雌鹿子狂い、綱がかり、柱がかり、笹ばみがある。
動画でどうぞ。
