七夕
今日はとても暑かった。
さて、昨日から盛岡市ではさんさパレードが始まっている。
これとは直接関係がないが、今日は昔の盛岡の七夕について「増補 東北の民俗」に描かれた内容を追って見る。
「七夕」盛岡市内(主に場末)及び近郷 七夕一週間前より五、六日間
盛岡市内の一部、本宮村、見前村、飯岡村、中野村の子供たちは、七夕間近になると行灯の用意をする。
行灯の型には色々あるが、武者絵を描く、十四、五人から二十人位の一団が行灯持ち、太鼓持ち、、踊り子とにわかれ、家々の戸口に立つ、行灯持ちが後ろに控え、太鼓の音につれて唄いだせば踊り子たちは二組に別れ、両手に竹の小枝を振って踊る、そして歌詞の合間合間に
ハラハラ ハラ セ
と入れる。かくて一団は家々を廻る。
歌詞
今年豊年萬作だ 枡で量らないで箕で量た トコシエ
宮古宮古と皆さんそはる 宮古まさりの鍬ヶ崎 トコシエ
愛宕山から鬼尻出はた 鉈で切るよな屁をたれた トコシエ
一本股引きこれもなし
坊主の髪結いこれもなし
おかわの引き出しこれもなし
若い衆頼みます廻りませうそろりそろりとおいでなさい
コチラのお母さん福の神
現在パレードで踊られる七夕くずしはこれらをもとに昭和54年に編み出されたと。
また、それとは別に伝統さんさといわれるものがある。
web上で読むことのできるおもしろい資料があります。
岩手大学教育学部研究年報第60巻第2号「さんさ踊り」とその指導法に関する一考察
http://ir.iwate-u.ac.jp/dspace/bitstream/10140/1757/1/erar-v60n2p77-96.pdf

