須賀神流芦倉獅子舞
本日は登米市民俗芸能大会の話題に戻って、須賀神流芦倉獅子舞の紹介をお送りします。
当日のパンフレットから
石越町の各神社には、古くから獅子舞が附属していたと言われていますが、現在では「芦倉獅子舞」と「赤谷獅子舞」が石越町に伝承されています。
「芦倉獅子舞」は、大正6年(1917)、石越町北郷芦倉の高橋勇一翁が、近隣の須賀袢社で獅子舞を伝承していた千葉八十吉・佐藤万吉から教えを受け、芦倉古峯神社に奉納したのが始まりで、その後、古式の舞に自ら工夫して現在の形になりました。
最近まで旧暦3月13日の芦倉古峯神社例祭に、集落を戸毎に廻り火伏せの祈祷をしながら地区内を舞っていましたが、現在は祭日が3月13日に近い日曜日に変更となりました。
この獅子舞は、神話の時代、猿田彦神が可愛がっていた獅子「大薙」が、豊玉姫の産帯を祓い清められたことにより、めでたく安産となリウガヤフキアエズノミフトが誕生したという故事にならってはじめられたもので、特に「安産の舞」によつて産帯を獅子に祓ってもらう独特の神事を行っています。
伝承演目には、「御所楽」「門舞」「安産の舞(帯舞)」の三曲あります。
というものですが、宮城県全般に同様の獅子児つきの獅子舞です。

解説の中で「安産の舞(帯舞)」といっていたもので、獅子が噛む帯を獅子あやしが振って邪気を祓うというもの。

これとよく似ているのが下の写真にあるように金成町に伝承されている国指定重要無形文化財である小迫の延年に奉納される獅子舞(ちゃれこ舞)である。おそらくここからの伝播と思われる。

金成で御請楽といっている曲がここでは御所楽と呼ばれ獅子が道行の時と眠りから覚めて舞い始める時に奏される。

う~ん、いつか宮城岩手の獅子比べなんてやってみたいものだが・・・
動画でどうぞ。
