鹽竈神社例祭 御出幣式
天気予報では29度になるということだったが、日中は寒いぐらいだった。
この時期は難しい、体調管理も難しい。
さて、本日は鹽竈神社のお祭りについて。
鹽竈神社は宮城県塩釜市に鎮座する陸奥国一之宮で、奈良時代には国府と鎮守府を兼ねていた多賀城からは艮の方角にあたり、仙台鎮護の神社でもある。
主祭神はその名のとおり鹽土老翁神(南部神楽のホホデミにも出てくる神様)で、その隣に別宮として武甕槌神と経津主命が祀られている。
そして藤原氏伊沢氏伊達氏の歴代藩主達が大神主を努めてきただけあって、境内の壮麗さはもとより祭礼も数多く伝承されている。
その祭りの一つに毎年7月10日に執り行われる例祭がある。
その中の一場面がこれである。
この日の祭りは午前10時鹽竈神社本殿において斎行され、献幣使(かつては国司の代理)参向のもと厳粛な祭儀が行われる。
そして午後1時になると本殿から雅楽を先頭に三柱の神様が憑りましになる大幣がご出座になる。
本殿の階段下から境内を通って随神門まで清め砂が敷かれる。ここは神様が通る道なので神職も避けて通り、一般客が砂をまたごうものなら祭り役員から叱咤が飛ぶ。
それ程に厳粛に行われる神事なのである。
太刀弓矢等の御神宝と共に御神幣が楼門まで出御される。
この後、南面して左、右、左と御神幣を三度振り、更に北面に向きを変え同様の所作を行って再び御本殿に還御する。
かつては「朝参神事」と呼ばれ、国家の泰平と国民の平穏を祈る神事であったと。
また、境外末社・御釜神社では、毎年7月4日から6日迄の三日間御祭神・塩土老翁神にゆかりの「藻塩焼神事」が斎行されている。
ところで祭りの最中に境内の舞殿では恒例の塩竈神楽が行われている。
これについては、明日書いてみることにする。
この神楽がまたいい!
祭り情報
平成24年7月10日(火)
本殿祭:午前10時
御出幣式:午後1時
流鏑馬神事:午後2時
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