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2012.07.01 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

陸前高田市 うごく七夕 御簾巻作業の記

前回はとりら事務局の飯坂さんの紹介でアザフの染色作業を手伝ったが、今回はそのアザフをミスという竹ひごに巻きつける作業を手伝いに陸前高田市へ行って来ました。

ミスというのは何かというと、七夕山車の装飾で山車の周囲や屋根に付ける色とりどりの和紙を付けた竹ひごのことです。

動く七夕01
この写真は平成13年の祭りの際に撮影したもの


このミスが山車をこんもりと覆うように飾り付けることが各町内の腕の見せ所ということで、毎年山車の出来栄えに賞が贈られるとあって各町内とも力の入るところなそうです。

このミス(竹ひご)は例年だと陸前高田の竹屋さんが作って配っていたのが、津波で被災してお亡くなりになったため、今は大槌町の竹屋さんに依頼しているとのこと。だから竹の細かい部分は勝手が違うが今はコレでいくしかない!とのことです。
また、高田町内各組では2mぐらいのこのサイズで作っているが、川原では倍の4mサイズで作っていたとのこと。
(そのためミス巻きは2人がかりでやっていたといいます)

DSC01578.jpg

で、我々のミス巻の師匠が基本を指導してくれました。
ミスに白い紙テープを巻きつけていき、アザフは親指と人差指の間隔に巻き込んでゆく、

DSC01568.jpg

この日のミスは2段繋ぎのものなので上の黄色いアザフは15個つけて、下の白いアザフは14個付けるということ。
「間隔揃わねばわねぞ!」ってなことです。

DSC01569.jpg

さぁー早速作業です・・・が、うまく紙テープが巻けない。
師匠いわく、「ミスを振ってみてアザフが落ちてこなければ良し、ゆるぐ巻ぐどバラバラど落ちるからな」
確かに山車の運行では山車を敢えてゆすることもあるし、昔はぶっつけたこともあるとか・・・

DSC01571.jpg

それでも2本3本と進む内になんとなくコツはつかめました。
作業をしながら隣のヤングミセスの皆さんと話をする。
津波当日のことから寒かった避難所生活、仮設での不便な生活(ばあちゃんが狭い仮設住宅に不平たらたらとか)。
それから復興(我が家を回復する)するということが、はるかに遠いことであるということがよくわかりました。
行政も国政も一体何をしているのか。

DSC01573.jpg

ということで、このミス巻は全部で2000本程つくるのだが下表のとおり、まだまだこれからです。
震災前は、毎晩のように集会所へ集まってミス巻等をしていたのが、今は各仮設住宅にバラバラに住んでいるため集まって作業をする時間が限られているとのこと。
これらの作業は毎週日曜日にやっているということなので、「私もやってみたい!」という方はご連絡ください。


DSC01577.jpg

それともう一つの問題は、アザフなどの材料は太陽光にあてると色あせるため暗所に保管しなければならないのだが、震災前は2階建ての町内会館があったが津波で流されて今はない。
そこで、保管場所としての小屋をこの日も製作中でした。
これができないことには作ったミスも収納できないため、ミス作り自体がストップしてしまうとのこと。

DSC01579_20120701185508.jpg

う~ん、先が長いが、一つづつやっていきましょう!
しげるさん!今日は半日で失礼しましたが、再来週もいきますのでよろしく!

今年のポスターはこれ!
さだまさしさん協力とのこと。

2012070116190001.jpg

うごく七夕の公式HPはこちら
http://www.rikuzentakata.tv/


動画は昨年のものです。


テーマ:お祭り&行事 - ジャンル:地域情報

2012.07.01 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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