吉浜の悪魔祓い
今日は暑い日差しが初夏を思わせる日だったが、風が冷たい。。。
さて、前出の吉浜の津波記録集のなかに大謀(定置網の網元)にインタビューした記事があった。
その中で大謀さんが答えた部分を引用します(途中要約した部分があります)
根白(こんばく)で目にした津波はどんな様子でしたかという質問に
「海を見ると漁港内は赤や青の船底を見せてゴチャっと固まっていた。
漁協の事務所の上には船が載っていて事務所全体が津波に襲われたことがわかった。
ワカメやホタテの作業場も破壊され定置網の資材も流されて跡形も無かった。
この時みんな終わったなと思った」
そんな状況の中で、他所に先駆けて定置網を復旧したわけだが、やれるという見通しをもったきっかけは何だったか
「組合長は今期限りで身を引くと語っていたが、この津波を見て復興に向けて先頭になって頑張ると明言した。
となれば、男っちゅう者は、此処で引き下がるわけにはいかない、俺も頑張らなくては。潜ってでも魚を捕まえてやるという気持ちだった。」
七月になって他所に先駆けての網起こしをして大漁しましたが、どんな気持ちでしたか。
「吉浜の人たちの期待を背負っていたわけで、しばらく銀鮭の漁が続いたが、
七月の後半にクロマグロを四五本獲った時には気持ちも最高潮だった。
大漁旗をなびかせて御祝いを鳴らして根白に帰ってきたときは水夫みんなの気持ちが一つになって漁師名利というか凱旋してくるようないい気分だったねえ」
まさに漁師!である。
権現舞の悪魔祓い
動画でどうぞ。
