明神舞ということ
本日は春の土用の入り日、5月4日までが春土用となっているようです。
農作の開始を告げる暦ともなっております。
土用の開ける5月5日には立夏となるわけだが、春から夏に入れ替わるこの時期は気持ちの入れ替えの時期とも言えるかもしれない。
さて、田植え時期に数々有る呪いごとに田の水口の水神に祈ることがあるが、屋敷の北西隅に祀る明神も同様に祈りの対象となる。
神楽の演目では水神明神舞または水神舞と明神舞が別々に伝わるものとがある。
これは胆沢の笹森神楽の明神舞。地割舞、明神舞を伝えているのは胆沢町内でも笹森神楽のみで、笹森神楽は前谷地神楽の弟子神楽ということなので、山伏神楽の演目を伝えている訳なのだろう。
白采に狐面で舞う神舞であるが、通常は大屋毘古神と大綿津見神の二神の祈祷舞だが、ここでは一人舞となっている。
幕出しは さんやあ明神なあ、払えさんやあ で出て、両手合掌の祈祷を行う。
面を外しての崩し舞では神秘六算の十拂で舞収める。
動画でどうぞ。
