日高火防祭保存会50年誌
今日は春らしい陽気でようやく暖かくなった・・・と思ったら、震度4の地震、沿岸部には津波注意報も出された。
警戒で心穏やかでなかったことと思う。
さて、今日は昨日に引き続き日高火防祭モノで、平成24年2月20日に発行された記念誌について。
正式書名は「日高神社火防祭保存会設立50周年記念誌 紡がれる伝統」
というものである。
発行は日高神社火防祭保存会で一部2000円、450部作成とあり奥州市観光物産協会等で頒布されている。
で、早速購入した。
内容については、保存会の経緯と祭りの歴史等についてであるが、ほとんどは既刊の祭関係書籍の寄せ集め的な部分があるが、なかでも興味を惹かれたのは「にわか」に関する記述
この祭りは本来2月22日に行われていたため、農閑期にあった近郷近在の者が賑わいを目指して集まったとある。
虚無僧、獅子舞、加勢踊り、大黒舞、権現舞等が多数出て、昭和29年にはニワカ審査もあったとある。
また、松の枝にヤカンを提げて「松やかん(町焼かん)」と戸口で祝言を述べるだけのものもあったりし、ニワカの数が増えたため祝儀を出す側の苦情も出たと。
しかし、幕末の藩内文書には祭りの際にニワカを殿様に上覧し、許可を得た者のみが町に繰り出したという記述があるので、ニワカが近代のみのものではないようである。
