武槍の水かぶり
今日は平成24年3月11日に開催予定の武鎗の水かぶりについて
宮城県北の旧栗原郡武鎗村(現在、栗原市若柳武鎗)に石尊神社が鎮座する。
この石尊神社の御神体は日本武尊だと伝えられており、約520年前から火伏せの神として信仰されているということだ。
武鎗の中心である町舘は上町、中町、下町に分かれていて、旧暦の2月12日に上町にある某家で祀る小祠の石尊神社の祭りと一緒にされている。
現在では毎年3月第2日曜日に決められていて、祭りが行われる頃から寒さが和らぎ春を告げる祭りでもある。
合わせて武鎗鹿踊りと神楽が奉納されます。
ここの武鎗神楽は花泉町の奈良坂から伝授とのことである。
武鎗の鹿踊りであります。詳細は調べていませんが、近隣の登米若柳からの流れの行山のようです。
行事は午前10時から当主たちの石尊講の講中が参集し、石尊神の掛け軸を掲げ神事を斎行する。
酒宴で共食の後正午過ぎから神官を先頭に列をなして祭場を出発する。
町の東端の家で役の者が裸になり、腰に注連縄を廻して井戸に参拝の後、井戸水で水垢離を取る。
今度は神社を目指して西進しながら沿道の家々に用意されたバケツの水を屋根にかけてまわる。
約1時間ほどで全戸を回り、西端の家の屋敷にある馬頭観音碑に注連縄を結んで納め、その家で着物を着け、直会に臨む。この席では神官とともに上座に座る。
この行事は火伏せと伝えられているが、その役を厄男が担当して寒中禊を行うなど通過儀礼の要素もみられ、講中の紐帯とともに重要な祭事といえる。
場所はここです。
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