羽田火防祭
例年この祭りの日は肌寒かったりするのだが、今年は雪混じりで非常に寒い。
何と今年の春の遠いことか。
という訳で、水沢の羽田町の火防祭である。
祭日は3月の最終日曜日。
この祭りの由来は昭和2年に羽田町で大火が発生し11件を焼く災害があったことから始まった。
羽田町は藩政期から鋳物の製造が盛んであった。
町全体が鋳物工場の群落でキューポラの町といった感がある。
そんな訳で、胆江地方特有の祭り屋台も鋳物で出来ているとのこと。
欄干から雪洞、屋根の向拝の彫り物まで全て鋳物で総重量は4トンとのこと。
胆江特有のといえば見返しに造作された牡丹と枝垂れ桜の造花である。
この造花を結わえてある木の枝は「ニワトコ」の木で、これは魔除けの効力があると言われている。
山車の運行を支えているのは33歳の厄年蓮である。
今年は「飛猿会」という名称なようである。
重さ4トンの山車に人が乗ってさらに4トン、合計8トンの山車を人手で押して運行するのである。
羽田の町内は道が狭く曲がり角も多い。技術と団結力が試される。
祭事のプログラムは次のとおり。
昔は鹿踊りも加わっていたがなくなってしまった。
囃子屋台では羽田剣ばやしが奏され、また厄年蓮はオリジナルの羽田木遣りを音頭上げする。
動画では音頭上げと剣囃子を収録した。
