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2012.02.28 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

小田代神楽 宮鎮舞

本日は引き続き祀りの賑わいから小田代神楽さんの宮鎮舞を。


宮鎮は法印神楽の方に多く伝承されているようである。
事代主神の舞ともされている。

内容について「瀬台野系神楽口唱歌誌」より抜粋すると

「舞踊の時期は建造物の新築改築落成式、神社祭典の他、年回忌にはかかせない。(中略)
長命寿を願う祈祷神楽の中で重視される舞である。
舞の内容は練舞(前段)崩舞(後段)に分けられるが、前段は、四方固め、悪魔祓い。
後段崩舞は、六算秘法の練返し舞、扇の四方舞、太刀舞による火難、剣難、諸病退散、御鎮魂舞と双太刀の舞は特に優雅である。」

ということで、新調されたばかりの神楽幕のお披露目も兼ねた祈祷舞ということでしょうか。
この山伏神楽を彷彿とさせる幕に小田代神楽さんの思い入れが伝わって来ました。
江刺はやはり芸能の坩堝なのだと。

雲張りのあとわずかに幕を揺らしたような気がしましたが、どうだったのでしょう?
で、事代主命が後ろ向きで幕出し、床には太刀が二本据えてあり、神楽舞台に緊張感が漲っています。
白面、白采、腕に鎖帷子という装束

DSC07705.jpg  DSC07713.jpg

崩しに入っての二本太刀での舞は、逆手の剣で激しく舞うため、山伏神楽を見ているような錯覚を覚えます。

DSC07780.jpg  DSC07801.jpg


拝み採り物を置いて幕入りとなる。
非常にキビキビとした舞で、本日も満点の出来だったと思いますよ御曹司殿。

DSC07811.jpg

なお、胴取の神楽歌につきものの「おもしろや」の部分は年回忌の場合は歌わないこととしているそうだ。

動画でどうぞ。



テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2012.02.28 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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