立春大吉
暦上は立春である。
『暦便覧』では「春の気立つを以って也」とされるが、時候的な解説では、「大寒から立春までは一年のうちで最も寒い季節であり、立春を過ぎると少しずつ寒さが緩み始め、春の気配が忍び入ってくる」とされるのが一般的である。
また、立春の早朝、禅寺では厄除けのために門に「立春大吉」と書いた紙を貼る習慣があり、この文字は縦書きすると左右対称になり一年間災難にあわないというおまじないであると。
ということで、昔は家々の門口に貼ってあったものだが最近では探しだすのが一苦労するぐらい。
これは市内某寿司店の店頭にてみつけたもの。
また、同じく正月に貼る魔除けの札ということで「角大師」がある。
角大師は、本来の名前は良源といい天台宗の僧侶で、比叡山の経済的基盤の確立や、焼けたお堂を建て直したり、学問的な興隆、教団内の規律の維持など、さまざまな功績があり、延暦寺中興の祖と言われている。
この札の図柄は大師が鬼の姿になって疫病神を追い払った時の姿と言われていて、角が生え、目がグリグリッと丸く、口が耳まで裂け、あばら骨が浮いている。
この姿を描いた札は、門口に貼る魔除のお札として知られ、鬼守りとも呼ばれている。
これは千厩町の千厩酒のくら交流施設で」みかけたもの
