伊手熊野神社蘇民祭
さて、岩手の蘇民祭の4番手となるのが奥州市江刺区伊手鎮座の熊野神社に伝わる蘇民祭である。
例年1月の第3土曜日に行われるので、今年は21日の6時から翌日午前2次ごろまで行われる。
祭りの紹介といってもしばらく行ってないし。
画像は平成15年のものなのだが変わりはないと思うので掲載してみる。
そもそも蘇民祭とは何かということだが、備後国風土記にだいたい次のようにしるされている。
旅の途中に宿を乞う武塔神を裕福な巨旦将来は拒否し貧乏な蘇民将来は受諾し丁重にもてなした。後に再訪した武塔神が、巨旦に報復するが汝の子孫は弟の家にいるかと聞くので娘が弟の妻だ答えると、茅の輪を娘の腰に付けさせよと言う。その通りにすると、武塔神は蘇民の娘を除いて巨旦一家を全滅させ、自分は速須佐男神だが、「蘇民将来子孫」と言って茅の輪を腰に付ければ疫病を免れることができようと教えた。
と、このことより災厄除難、無病息災、五穀成就等を願って蘇民将来符のコマを奪い合うとともに、その年の作占の意味もあるらしい。
伊手の蘇民祭の由来はパンフレットより
「熊野神社の蘇民祭の起源は400年以上前に遡る。当時凶作や疫病などに苦しんだ人々が黒石寺を手本に始めたとされるが正確な記録は残っていない。以下略」
祭礼の規模はそれほど大きくはないが、伊手の人たちは歳戸木の大きさでは県内第一だと自慢しているだけあって丸太も太く井桁に組まれた高さも3mを超えていて迫力がある。
四角登り(6:00)
火たき登り(9:00)
袋登り(10:00)
蘇民袋の口前を咥えている
鬼子登り(11:00)
蘇民袋争奪戦(11:30)
祭りのパンフレットが奥州市観光サイトにあります。
場所は、奥州市江刺区伊手字角屋138
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デジブックにまとめてみました。
