気仙沼市 唐桑神社大祭
さて、このところPCをご購入なされまして、設定やら引越しやらで大変右往左往しており、ブログの更新も滞る日々でした。
というわけで、先日所用を兼ねて唐桑(現在は気仙沼市唐桑町)へ行ってきた折に、久しぶりに御崎神社へ立ち寄ったので祭礼の紹介でも書いていみようかと思う。
この神社は、計仙麻大嶋神と御崎神を祀る神社であるが、鳥居の前には日高見神社の石柱もあり、明治二年に日本武尊を合祀して日高見神社と改称したが、昭和四十六年十一月には再び御崎神社になったらしい。
社殿は千年以上の歴史を持ち、縁結びや大漁祈願などにご利益があるといわれてる。
また、近郷の人々には「おさきさん」と呼ばれる1月の御崎神社の祭典では、虎舞や七福神舞などが奉納され多くの出店が並びます。民芸品の「はじき猿」や「さっぱ船」も販売されています。
ということで、今年の祭典は1月14日の宵宮と15日の本祭になるが、丁度土日と合わさり14日はどんと祭にもなるので皆様ぜひご参拝をという案内がありました。
画像は平成18年の祭礼に参拝した折のものです。
境内の参集殿で祭礼の準備が進められますが、これは献膳の道具で浜らしく魚や鮑が舟に載せられています。
氏子の皆さんによる献膳行列ですが、魚介と潮を奉納したことが偲ばれます。
社殿内へと送られ、この後神事が執り行われる段取りです。
境内前には出店が立ち並び、縁起物が売られているわけですが、ここの縁起物は非常に珍しく昔から気仙地域ばかりでなく岩手県内の磐井地方からも参拝者があり土産として買って帰ったそうです。
下の写真は「早波舟(さっぱせん)」です。
さっぱ舟は、昔、江戸に向かった船が嵐に会った時、鯨が現れて御崎の浜まで導かれ、助けられた伝説があるそうです。この一帯の漁師さんたちが買って帰り、神棚に供えて海の安全を祈るそうです。
これは、参拝時に買って帰った「はじき猿」です。竹ひごに通したU字の竹板をはじくと猿子人形がピョコピョコと動くので子どもへの土産品としても好適だったのでしょう。
「風車」は福がくるくる廻ってくると言われ、「はじき猿」は、災いをはじき去ると言われているそうです。
最後になりますが、3.11の震災ではここは高台に建っているので被害が無かったのですが、すぐ下の集落からは甚大な被害がありました。一日も早い復興を祈念いたします。
