黒石寺蘇民祭 2012
雪はあまりないものの気温はマイナス12度、大寒の夜空には上弦の月と瞬く星々が静かに祭を見守る。
午後9時30分ごろ、社務所脇の湯沸し場で薬湯をいただく。
薪のくべられた竈に大きな羽根釜が二つ、ぐらぐらと茹だっている。
薬湯と言っても霊験あらたかなお湯なのであるが、「焦げだお湯の方が効ぎ目あるっつぉ」なそうである。
やがて、角燈を手にした厄年連中が社務所の入り口に集まり、別当に早く出てこいと戸板を叩きながら罵声を張り上げて悪態をつく。
夏参りがはじまり薬師堂と妙見社を巡って、三度ほど瑠璃壺川で水垢離を取る。
ジョヤサーの掛け声が通例ではあるが、各々の祈願を吼えるように唱えて水垢離を取る者もいる。
11時頃となり火焚き登りの始まりである。社務所よりタチキリの先導で出てくる。
その後に、焚きつけの豆がら胡麻がら、柴が続く
若者たちによって高さ2m程に組まれた柴燈木に火をつける。(最初は新聞紙に火をつけていたが・・・)
無事、浄化の火が焚かれ山内節も唄われ火焚き登りと相成った。
ここまでで、月曜日は仕事なので後ろ髪引かれる思いで今年は退散。
