大年の祓え
本日は、近所の駒形神社へ越年の祓いをしに行ってきた。
思えば、6月に夏越の大祓に参拝してからはや6ヶ月が過ぎたことになる。
何だか物事が進んだような、進めないような日々だった。
ということで、午後三時の始まりだったので、行列の最後尾に並ぶ。
やがて、社の従事者が種々の札を配る。
その後、形代に移し変えた穢れを納めると、本殿にお参りとなる。
そして7日日を過ぎると川に流される。
荒栲和妙の奉納
で、大祓の祝詞だが、
「高天原に神留り坐す 皇親神漏岐 神漏美の命以て 八百萬神等を神集へに集へ賜ひ 神議りに議り賜ひ
我が皇御孫命は 豊葦原瑞穂國を 安國と平らけく知ろし食せと 事依さし奉りき 此く依さし奉り
し國中に 荒振る神等をば 神問はしに問はし賜ひ 神掃ひに掃ひ賜ひて 語問ひし 磐根 樹根立 草
の片葉をも語止めて 天の磐座放ち 天の八重雲を 伊頭の千別きに千別きて 天降し依さし奉りき
此く依さし奉りし四方の國中と 大倭日高見國を安國と定め奉りて 下つ磐根に宮柱太敷き立て
高天原に千木高知りて 皇御孫命の瑞の御殿仕へ奉りて 天の御蔭 日の御蔭と隠り坐して 安國と平けく
知ろし食さむ國中に成り出でむ天の益人等が 過ち犯しけむ種種の罪事は 天つ罪 國つ罪 許許太久の
罪出でむ 此く出でば 天つ宮事以ちて 天つ金木を本打ち切り 末打ち断ちて 千座の置座に置き足
らはして 天つ菅麻を 本刈り断ち 末刈り切りて 八針に取り辟きて 天つ祝詞の太祝詞を宣れ
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此く宣らば 天つ神は天の磐門を押し披きて 天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて 聞こし食さむ
國つ神は高山の末 短山の末に上り坐して 高山の伊褒理 短山の伊褒理を掻き別けて聞こし食さむ
此く聞こし食してば 罪と言ふ罪は在らじと 科戸の風の天の八重雲を吹き放つ事の如く 朝の御霧
夕の御霧を 朝風 夕風の吹き払ふ事の如く 大津辺に居る大船を 舳解き放ち 艫解き放ちて 大海原
に押し放つ事の如く 彼方の繁木が本を 焼鎌の敏鎌以ちて 打ち掃ふ事の如く 遺る罪は在らじと 祓
へ給ひ清め給ふ事を 高山の末 短山の末より 佐久那太理に落ち多岐つ 速川の瀬に坐す瀬織津比賣
と言ふ神 大海原に持ち出でなむ 此く持ち出で往なば 荒潮の潮の八百道の八潮道の潮の八百會に坐
す速開都比賣と言ふ神 持ち加加呑みてむ 此く加加呑みてば 気吹戸に坐す気吹戸主と言ふ神 根
底國に気吹き放ちてむ 此く気吹き放ちてば 根國 底國に坐す速佐須良比賣と言ふ神 持ち佐須良ひ失
ひてむ 此く佐須良ひ失ひてば」
と、ここまでは普通の祝詞だが、この後駒形さんでは
「天の下世々のには今日よりはじめて罪という罪はあらじと、今日の夕日の降の大祓えに祓いたまえ
清め給もうこと諸々に聞こし召せと宣る かぐづかから大川道に持ち退り出でて祓へ却れと宣る」
と聞こえました。延喜式の祝詞かと思いますが一部違う所もあるのだなと。
それから、祝詞を調べていて知ったのですが、途中の●8つの部分は、無言の部分ですが、ここは秘伝の呪文のようなものらしい。「天つ祝詞の太祝詞」とは何か、いろいろ説があるようです。物好きな人が宮司にたらふく酒を飲ませて聞き出したなんてこともあるようですが、秘すれば花のような気がしますが。
参拝者に配られた幣束。玄関の外の高い所に据えるのだそうだ。(ちなみに夏越の祓いの際は茅の輪を賜ります)
