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2011.12.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

根岬梯子虎舞

昨日の気仙沼浪板虎舞から、もとをたどるということで、手元にある「全国虎舞考(佐藤俊彦著)」を参考に記述する。画像と動画は平成19年10月7日の黒崎神社式年大祭のものである。今年は4年後の式年であったが、震災の影響で規模縮小しながらも復興の願いを込めて開催された。

伝播をたどると、唐桑の松圃虎舞は明治22年に畠山某が大船渡末崎町の熊野神社で奉納虎舞を見物して持ち帰ったとある。この熊野神社の虎舞というのが平組はしご虎舞のことであるらしい。
で、はしご虎舞というのは、慶長年間に葛西家の家臣の新沼善太郎が大船渡市立根に伝えたのが始まりで、寛政年間に陸前高田市広田町根岬に伝わり賀茂神社の奉納に供せられるようになり、これが近隣に広まったとある。
平組と根岬はこの種の虎舞の代表的なものといえる。

また、数ある虎舞の中で、梯子に乗るタイプはその演目を「風流唐獅子曲乗之体」といい、はしご虎舞というのは俚称で、頭も虎というより権現様の形をしている。
<虎舞の頭>
DSC02185.jpg  
<権現舞の頭>
DSC02346.jpg

曲乗りする縦梯子の高さは20mで仰角15度で組む。(梯子には昭和49年6月20日奉納とある)

DSC02187.jpg    DSC02119.jpg

虎舞の構成は、虎頭2人、才坊振り2人、太鼓3人、小太鼓3人、横笛3~5人、世話人4~5人とある。
ここでは、祭典用に打ち囃子の太鼓が30人ほど加わり、より華やかな囃子になっている。

DSC02196.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2011.12.24 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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