白浜神楽 南部神楽シンポジウムin南股2011
今日はシンポジウムから上演の二番目、花泉の白浜神楽さんで「翁舞」です。
今となっては南部神楽で翁は相当珍しいですが、かつては南部神楽でも式三番ということで必須演目であった筈でしたが。
そんな中で今回のシンポジウムが立ち上げられたということです。
白浜神楽の由来は南部神楽調査報告書より
「昭和四五年一月、栗原善三が庭元となり、宮城県栗原郡栗駒町、栗駒神楽佐藤佐吉師匠と花泉町大門神楽の菅原誠師匠の指導のもとに、白浜神楽を創股した。
初代庭元栗原善三で現在に至っている。」
とあり、創設は比較的新しいものの大門神楽から式舞を会得し、「見やすく聞きやすい」をめざしているということです。
この日のパネルディスカッションで白浜神楽の代表の方が、
「今の若者たちに、何々太夫とか保名とか説明してもポカンとするばり。どうやって理解させて神楽の楽しさを伝えるか今後の課題だ」と力説しておられました。私も段事の内容を理解するのに数年かかりましたから、それは納得できることだ。また、話の筋を理解していてもセリフが聞き取れないのだ。(訛のせいばかりではない。コワが低かったり音響技術が悪かったり)
南部神楽は総合舞台芸術でもあるのだ。お金もかかるし人手も必要なのだ。
だから、一般市民が神楽に関わりをもてるような後援会とかを作るべきではないのか。(と、私まで熱くなってどうする)
という訳で、翁舞。
早池峰系神楽の翁舞はいつも見ているので、「あ~、南部神楽の衣装で翁やってんなー。おお、祭文を自らしゃべりだしたぞ」
と思ってたら、クズシに入って、なんと三番叟風の「反身(この所作名はわかりませんが)」が入っている。
なるほど、翁がこれをやるから三番叟が「先のノッポのじいさんの真似をする」ということに繋がるのがって、一人合点しました。明日のブログで狼ヶ志田神楽の三番叟を書くので比較してみてください。
動画でどうぞ。
