川内神楽 郷土芸能の祭典
川内神楽について(南部神楽系譜調査報告書より)
「川内神楽は古い歴史を持ち、今より二百年前川内要害の利平他数名が、西磐井郡厳美村山谷神楽より政吉師匠を招き指導を受けたのが始まりである。
明治末期に至り神楽は各地に盛んになったので、他に負けないようにと再び三輪流山谷神楽より師匠を招き、振り付けを学んだ。
大正五年、西磐井郡平泉戸河内神楽に、また大正一○年頃、胆沢郡前沢町白鳥神楽を指導し組織した。
初代庭元高橋利平、二代利右エ門、三代七右エ門、四代菅原熊太郎、現在の庭元菅原宏は一二代目である。
昭和五三年三月二五日、衣川村より無形文化財の指定を受けた。」
演目は安倍保名モノから「信田の森」
ストーリーは、摂津阿倍野の武士である保名が和泉の信太森で陰陽師芦屋道満の弟石川悪右衛門におわれた狐をたすける。狐は恩に報いるため若い女に化身し保名とむすばれ、生まれた子が陰陽師の安倍晴明となる。この話は義太夫「芦屋道満大内鑑」や歌舞伎舞踊「保名」などに派生している。
尚、東北地方では奥浄瑠璃の演目として浸透していた。
南部神楽の人気演目の一つであるが、全てを上演すると数時間にも及ぶので、場面ごとに数段に分けて上演されている。(個人的には劇舞は不得手なので、早く荒事にならないかな~と思いながら観ているが・・)
荒型の石川悪右エ門 と 安倍保名&狐(葛の葉)
狐の恩返しと言えば葛の葉女房
