京津畑まつり 食の文化祭 その3
西の山々が薄っすらと雪化粧しました。サッ寒~
という訳で11月13日に行われた京津畑まつりから、今日は丑石鹿踊りを。
丑石さんは行山流山口派である。
森口多里が岩手の民俗芸能獅子踊篇の中で丑石鹿踊りの装束についてこう解説している。
「大東町興田字丑石のシシ踊りはカシラも太鼓も小さい。メジシの角は短く竹を切って用いてる。ササラは頂端に鶏の毛を付けている。前幕は井げたに七ツ連ねただけで井げたの中に九曜星を配している。その上方左右に扇、下方左右に九曜星を竪に七ツ連ね、その上方に行山の二字を竪書きし、下方左右には九曜星、中立とメジシだけは前袴に束ね熨斗を染めぬいている。ナガシは地に付くほど長く、波に兎の垂袖を上に結んでいる。一般のシシ踊りは白足袋をはくが、ここでは黒足袋に切緒の草鞋。」と。
しかし、この日見た前幕紋は輪違であるし前袴は蟹牡丹や下がり藤であった。昭和44年の記録なので変遷があったのであろうが、この紋は別の鹿踊組でもよく見かけるので定番なのかもしれない。
中立 と 女鹿(狂いの場面)
入羽から水車に移って ^回れ回れ~ ステージが狭くて大変そうですが、ここで歌がかかる。いい声です!
ここの行山の特徴であろうか。狂いのときにさかんにバチを地につけます。
この中立のニワマワリでも右手のバチを地につけてヤナギを切る。(これはメジシも同じ)
それよりも何よりも、丑石の特徴としてバチの長さが少し長めなのではないだろうか。
だから、獅子踊りのバチさばきというよりまるで神楽太鼓を叩いているみたいな感じに見える。(だから森口は太鼓が小さめといっているのかも)
そういうわけで、太鼓の打ちかた音量ともにダイナミックで野太い鹿踊りに仕上がっていて非常に好感がもてます。
ダイジェスト動画でどうぞ。
