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2011.11.04 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ田植踊り

南都田ふれあいまつり その3

昨日からの続き、都鳥田植え踊りといきます。
見てのとおりの庭田植えですが、胆沢で現在活動している田植踊団体は上幅、出店と都鳥の3つです。

出演は杁摺り、弥十郎、奴3人、羯鼓3人、笛、大太鼓、歌揚げである。

胆沢といえば、菅江真澄がかすむ駒形の中で、胆沢の徳岡で投宿した真澄が正月18日の朝に田植踊りの一団が来るのを記述している。

「笛と鼓を打ち鳴らし、銭太鼓(檜曲に糸を十文字に引き渡して、銭を貫いたもの)という楽器を振っている。赤い鉢巻をしたのが「奴田植え」と言い、菅笠(すげがさ)と女の格好をしたのを「早乙女田植え」と言う。一団の宰領役をやん十郎と呼び、竿鳴子を杖につき、口上を言う。」

この当時のとおりとは違い、現在の胆沢では羯鼓踊りと奴踊りに弥十郎と杁摺りがついた形で、むしろこの記述にあるような銭太鼓や早乙女を伴うものは一関~仙台方面の田植踊りがこれに近い。

DSC04668.jpg

真澄が徳岡で見たのは天明6年(1786年)で都鳥田植踊が始まったとされるのが寛永6年(1629年)とあるので、別の流れであったのか時代の変遷で変わったのかは私は不明である。

DSC04656.jpg

尚、真澄の見た田植踊りには「瓜を半分に割り白粉を塗った面を被った道化が戯れて踊る」という記述もあるが、道化が入る田植踊りについては一関市の小猪岡田植踊りに同様のものがある。


さて、次は「むかさり道中」。ムカサリとは嫁迎えのことで、生家から婚家への嫁の「迎え去り」のことだとの説もある。

で、この日は大変な美女のオンパレードで賑やかな行列となりました。

DSC04689.jpg

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2011.11.04 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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