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2023.06.01 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

平磯虎舞@2022さかなの駅大創業祭

さて本日は、昨日ブログに引き続いて気仙沼です。
昨年のことになりますが、2022年12月10日に行なわれた気仙沼市の「さかなの駅」大創業祭に出演した平磯虎舞です。

このさかなの駅は、震災の年の12月に東日本大震災で被災した鮮魚店などが入店した商店街です。
当時気仙沼市内の港に近いエリアでは数少ない商店街ということで盛況を博していましたが、施設の老朽化などもあり、2023年1月15日で営業を終了しました。



ということで、毎年12月に大創業祭が行われ、その余興として恒例の平磯虎舞が演舞してきたということです。

平磯虎舞の発祥は天保時代に遡るという。
出漁祈願、大漁豊作家内安全を祈願して鎮守の須賀神社祭礼に踊られてきたという。

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明治30年代頃、地元日門の大原清松という人が、岩手県方面から習い覚えたものを基礎として創意工夫を凝らして「通り囃子」「剣囃子」「おかざき」等の囃子に虎舞を組み合わせて完成したという。

先の震災では人的被害はなかったものの、道具を置いていた集会所が被災し、太鼓が大小合わせ5張、法被、虎頭(昭和35
年から使用)、虎の皮が津波で流出した。また、元々の練習場所となっていた集会所(日門コミュニティセンター)も流出したという。

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平磯虎舞は、虎のしぐさに細かい芸が有り、演技の際に台に上って虎舞をする等、豪壮な雰囲気もある。

平磯虎舞は別名「月見の虎」よ呼ばれ、旧暦3月15日に平磯地区にある手長山に住む虎が、日門海岸に降りてきて、煌々と照らされる海岸で踊り、眠り込んでしまう。そこにウサギがやってきて眠っている虎を起こし、また山に帰っていくというものである。

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さて、さかなの駅の商店は、7店舗あったうち6店舗は、気仙沼市内の違う場所で再出発しているとのことです。

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動画でどうぞ

テーマ:日本文化 - ジャンル:学問・文化・芸術

2023.06.01 |

2023.05.30 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

陸中弁天虎舞@2022第12回虎舞フェスティバル

さて本日は、2022年6月5日に行なわれた第12回虎舞フェスティバルから陸中弁天虎舞です。

由来について「大槌町の郷土芸能」から抜粋

昭和49年秋、郷土芸能の発展の気概に燃え、地元の若者十数人を集め、岡本大作氏(現、陸中弁天虎舞 宗家)によつて「赤浜虎舞」が結成されました。
昭和56年夏、井上ひさし氏が『吉里吉里人』を著し、吉里吉里善兵衛の歴史と虎舞の郷土芸能に光を当てることとなりました。
周年、独立の気概に燃える大槌「吉里吉里国」の若人達によつて、大槌湾の真中にぽっかりと浮かぶ島、蓬来島「ひよっこりひょうたん島」に祭られる弁天神社に、和藤内の大神宮のお礼と吉里吉里善兵衛ゆかりの品が納められ、これを機に、陸中弁天虎舞と改名することとなりました。
蓬来島で踊る虎舞は、岩場から大海原を背景にダイナミックで躍動感にあふれ、まさに勇壮であります。
現在は会員も百人を超え、全国にその名を知られ、陸中弁天虎舞、二代目酔虎会(会長阿部富二男)として地元をはじめ各地で活躍しております。
踊りの種類は、散らし(前奏曲)、矢車(遊び虎)、はね虎、笹喰み、がある。

宗家から継承して現在は四代目水滸会として赤浜八幡神社や大槌稲荷神社の祭礼に奉納している。



弁天虎舞は、元は赤浜虎舞と言い気の荒い虎舞っていう印象があった。
威勢のいい囃子と掛け声

虎はどこだ オッセイオッセイ
弁天虎舞跳ね虎舞 一杯飲まねば気がすまね
鍋釜売っても 良い嬶持たんせ
一生の花だよ 大漁萬作商売繁盛で
オーオーオーハー ヨイヤサー
トゥトゥトゥトー 虎はどこだ

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2011年3月11日の東日本大震災大津波により赤浜地区は住民960余人中、死者45人、行方不明者48人、計93人が犠牲となった。
弁天虎舞も殆どの道具を流失し、会員数名を失った。
2013年9月に陸中弁天虎舞の新しい山車が遠野の宮大工さん制作で復活した。
旧赤浜小学校校庭を会場に「やっぺし赤浜まつり」でお披露目された。

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二頭の虎による激しい笹喰みも迫力ある

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弁天虎舞では山車の上に虎が乗って曲芸のように踊る場面がありますが、この日は太鼓の上に乗って踊りました。

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2023.05.30 |

2023.05.29 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

釜石虎舞保存連合会@2022第12回虎舞フェスティバル

さて本日は、2022年6月5日に行なわれた第12回虎舞フェスティバルから釜石虎舞保存連合会です。

その前に釜石虎舞保存連合会について


「釜石虎舞保存連合会は、市内7団体からなる組織で主に市外県外から要請があった際に各団体から編成し連合会として遠征をしています。震災後は大阪泉大津のだんじりや東京ドームなど各イベント会場に出向き、支援のお礼の意味も込め釜石虎舞を披露しています。」

ということです。

近年鹿踊や神楽等も所属団体を越えて連携して一つの舞台に上演するという形式が増えてきています。
少子高齢化や伝承を繋いでいくことを重要視すると当然の帰結と考えられるとともに、互いの技量を切磋琢磨する機会として非常に有意義な取り組みだと思います。

囃子方もそちらこちらの団体から選抜で出てきています。



岩手をはじめ東北の民俗芸能が世界にも知られるようになってきた今日ですので、こういった大同団結した伝承活動はますますふえていくことと思います。

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跳ね虎

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笹喰みは大人と子どもの虎です

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2023.05.29 |

2023.05.28 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

只越虎舞@2022第12回虎舞フェスティバル

さて本日は、2022年6月5日に行なわれた第12回虎舞フェスティバルから只越虎舞です。

只越虎舞の由来について

「只越虎舞は昭和20年代に坂本軍治氏の呼びかけで錦町虎舞の分家として始まった。
新日鉄野球部が都市対抗野球大会に出る際に応援団として出ることを錦町に相談したが「虎舞は神聖なもので見世物でない。」と断られたが昭和29年に後楽園球場で舞い名声を得たと」いうことです。



只越虎舞では白虎があることが特長です。
陰陽道では白虎は西に位置して大道を司るということです。虎は千里行って千里帰るということでしょうか。

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只越虎舞は釜石製鉄所山神社の例大祭では年行事露払いの役目を持っており、山神社では必ず奉納し、神輿渡御にも供奉しています。

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白虎の喰み 迫力あります

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2023.05.28 |

2023.05.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ虎舞

白浜虎舞@2022第12回虎舞フェスティバル

さて本日は、2022年6月5日に行なわれた第12回虎舞フェスティバルから白浜虎舞です。

白濱虎舞好友會の由来について

「昭和55年(1980年)頃、鵜住居虎舞の指導をうけて発足しました。
踊の特徴演目には矢車、跳ね虎、笹喰みなどがあります。
航海の安全と操業の無事安全、大漁を祈願し奉納されますが、神輿渡御や曳船の船上での威勢の囃子も勇壮です。」

とあります。

白浜地区は釜石市東部の鵜住居町から箱崎地区を過ぎて箱崎半島の先にあります。



演目は矢車

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跳ね虎

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そして笹喰みです。

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最後は甚句で舞納めます。

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2023.05.27 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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