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2023.11.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

赤澤こども鎧剣舞@2023第6回三陸沿岸郷土芸能共演会

さて本日は、2023年11月12日に行なわれた第6回三陸沿岸郷土芸能共演会から赤澤こども鎧剣舞です。

赤澤鎧剣舞は大船渡町旧赤澤部落(現在の赤沢・上山・中央通りの三行行政区)に伝わる民俗芸能で江戸時代末期より踊られていましたが一時途絶え、明治に入り中興した。
以前には衣装の両袖を脱いで踊るいわゆる「脱ぎ垂れ」の装束であったが、百数十年前から鎧をつけた剣舞の元祖として「赤澤鎧剣舞」と改めた。

囃子の太鼓は締太鼓を用いて二人宛で叩くことが主流になっているが、本来は太鼓持ちが太鼓を担いでいるのを叩きながら道行する。
赤澤鎧剣舞では「太鼓背負い」の男は剣舞の全てに精通している者があたるため「かっこいい」なのだそうだ。



そして赤澤こども鎧剣舞は、平成25年に県内小学校で始めてクラブ活動に郷土芸能を取り入れた大船渡北小学校郷土芸能部や先輩中高生が主体となって活動する「唐獅子会」のメンバーが演じているということです。

剣舞は最初に位牌に手向ける回向念仏からです。

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「唐獅子会」の名の通り大口には唐獅子の絵柄が染め抜かれている。

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三陸浜の鎧剣舞は衣川の川西と同様な亡者折伏の「刀引き」が見られる。
これは衣川の戦で敗れた藤原氏義経主従の鎮撫であり、三陸沿岸では壇ノ浦で敗れた平家の亡霊を弁慶が鎮めるということになっている。

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ササラ(高僧)によって平家の武者たちの亡霊が次々に成仏退散していくところがクライマックスとなっている。

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動画でどうぞ


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2023.11.24 |

2023.11.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

市野々念仏剣舞「先剣舞・カッカタ怒物」@2023第57回胆沢郷土芸能まつり

さて本日は、2023年11月5日に行なわれた第57回胆沢郷土芸能まつりから最後の演目、市野々念仏剣舞で先剣舞・カッカタ怒物です。

その前に市野々念仏剣舞さんの由来について

「明治10年、上衣川の高橋左衛門から市野々の阿部七右衛門、安倍長蔵が伝授され、明治44年に両名から安倍五八郎へ相伝した。曲目には先剣舞、刀引き、引き剣舞の三種が表芸としてあるという」ということです。

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この日は念仏剣舞本来の姿である盂蘭盆などに念仏供養をして歩く際の道太鼓で入場しました。

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最初に胴取の2名が舞台中央に立ち、回向念仏を上げながら太鼓の曲打ちをします。

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ついで、刀舞が勇壮な先剣舞にと入っていきます。

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先剣舞の後に、カッカタと云われるサルコ(釈迦如来の化身)が出て一人舞となる。
平泉~胆沢地方での念仏剣舞ではこの仏の化身といわれるサルコが、平泉では亡魂を鎮める仏であるのに対し、その伝承先の胆沢地方では神仏の力を供えながら鬼(悩める者たち)を救済する修験者のようなニュアンスで表現されているような気がします。

床に☓状に置いた金剛杵を、軽やかに足を交差させながら踏み込む。
これは、六三の足次に似ているような感じがする。

スクリーンショット 2023-11-22 182627

動画でどうぞ



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2023.11.22 |

2023.11.20 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

南下幅念仏剣舞「回向念仏・八人くずし」@2023第57回胆沢郷土芸能まつり

さて本日は、2023年11月5日に行なわれた第57回胆沢郷土芸能まつりから南下幅念仏剣舞で回向念仏・八人くずしです。

その前に、南下幅念仏剣舞の由来について

「巻物園鏡傅によると、大同三年、出羽の国 羽黒山峰中権大僧都善光院の法印が荒沢鬼渡大明神の御堂にこもり念佛勤行をしている時、ある夜こつ然と二人の老翁が現れて「衆生済度の近道は舞踊の面白さを知らしめた上に導くことにある」と諭された。それに対し彼の法印は「しからば教えて候らえ」と申し上げたところ、一人は座して歌い囃し、一人は立ちて踊り始めた。伝授し終わると二人の姿は虚空に消えて見えなくなった。とあり、この踊りこそ念仏剣舞の始まりとされている。
以来絶やすことなく保存会を結成し伝承されている。胆沢区内では、八団体の剣舞が指定されているが、他の団体と比し一般的にテンポがゆったりしており、それだけ「力み」があると言われている。」

とありますが、現庭元は高橋哲也さんです。

南下幅念仏剣舞は伝書は失われたものの寛政年3年に文化14年に渡辺甚四郎から卵太郎に伝授され、以降連綿と伝承されてきたということです。源流は衣川の高館物怪といわれ、他の胆沢の念仏剣舞と同じく念仏胴取りとカッカタがつくことが特徴です。

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最初に回向の念仏から始まります。

 光明遍照十方世界 念仏衆生摂取不捨 発菩提心 往生安楽国 

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八人くずしという演目は聞き慣れないのですが、八人怒物を一人で踊るようにアレンジしたものということです。

ところで、この八人くずしでは踊り手が太鼓に足を掛ける場面がありますが、この時太鼓打ちが撥を上に掲げる所作が黒森神楽の山の神舞などでも見られます。黒森神楽では、山の神が刀印を胴取に向って投げつけるように行ない、胴取はこれをバチで受ける。どこかで通底しているのかと考える場面。

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動画でどうぞ


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2023.11.20 |

2023.11.18 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

朴ノ木沢念仏剣舞「本剣舞」@2023第57回胆沢郷土芸能まつり

さて本日は、2023年11月5日に行なわれた第57回胆沢郷土芸能まつりから朴ノ木沢念仏剣舞で本剣舞です。

その前に朴ノ木沢念仏剣舞の由来について

「伝承では、平泉高舘の駄一郎が都鳥村(現南都田地区)に伝承。その後、寛政8年(1796年)都鳥村の長八より小山堀切、伊勢堂の平助に伝承されて始まったとされています。
(文久3年の石碑が残っている)
平成5年12月、「鬼剣舞」として、北上市と旧衣川村の3団体と共に、国指定重要無形民俗文化財の指定となりました。
兄頼朝と藤原泰衡の裏切りにより、奥州平泉で無念の最期をとげた、義経主従の亡霊が毎夜高舘に現れ、泰衡が亡霊退散を願い祈祷させたところ、釈迦の化身である一匹の猿が現れ、荒れ狂う亡霊達の中に交じり念仏を唱えながら踊る、亡霊達の心も安らぎ成仏したこという由来に基づく踊りです。」

ということなそうです。現在の代表は三田一男さんです。

胴取の太鼓で後生楽から始まります。



朴ノ木沢念仏剣舞の伝承演目は、大念仏(胴取り)、一番庭、一番庭の狂い、三人怒物、八人怒物、一人怒物、引き剣舞としていて、一人怒物には猖則、切り払い太刀、熊払い太刀、新猖則、オッコミ、魔王、魔王くずし、オッコミくずしがあるという。
本剣舞は一番庭とも称されて七人の鬼とカッカタ一人で舞う。
真ん中のカッカタ役は、猿面をつけて釈迦如来の化身として鬼を折伏するというものです。

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本剣舞は高館物怪とも阿修羅踊りとも呼ばれ、全ての踊りの基本となる。

奥州平泉に源頼朝の差し向けで藤原泰衡が源義経主従を討ち果たした後に、、無念の最後を遂げた義経主従が亡霊となって夜ごとに平泉を跋扈して人民を悩ませていた。そこで平泉中尊寺の僧侶に祈祷させたところ一匹の猿が現れて、荒れ狂う亡霊たちの中に混じり念仏を唱えながら踊ると亡霊たちの心も和らぎ成仏したという由来を念仏踊りに表したものである。

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動画でどうぞ


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2023.11.18 |

2023.09.17 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ剣舞

朴ノ木沢念仏剣舞@2023胆沢町小山堀切神明神社祭典

さて本日は、2023年9月9日に行なわれた胆沢町小山堀切神明神社祭典から朴ノ木沢念仏剣舞です。

朴ノ木沢念仏剣舞は風流踊りとして欧州市の川西念仏剣舞や北上市の鬼剣舞とともにユネスコの無形文化遺産に選定されてからは益々活躍の場が広がっているようです。

ということで朴ノ木沢念仏剣舞の由来について

「伝承では、平泉高舘の駄一郎が都鳥村(現南都田地区)に伝承。その後、寛政8年(1796年)都鳥村の長八より小山堀切、伊勢堂の平助に伝承されて始まったとされています。
(文久3年の石碑が残っている)
平成5年12月、「鬼剣舞」として、北上市と旧衣川村の3団体と共に、国指定重要無形民俗文化財の指定となりました。
兄頼朝と藤原泰衡の裏切りにより、奥州平泉で無念の最期をとげた、義経主従の亡霊が毎夜高舘に現れ、泰衡が亡霊退散を願い祈祷させたところ、釈迦の化身である一匹の猿が現れ、荒れ狂う亡霊達の中に交じり念仏を唱えながら踊る、亡霊達の心も安らぎ成仏したこという由来に基づく踊りです。」

ということなそうです。現在の代表は三田一男さんです。



この日の奉納演目の最初は本剣舞から

朴ノ木沢念仏剣舞の伝承演目は、大念仏(胴取り)、一番庭、一番庭の狂い、三人怒物、八人怒物、一人怒物、引き剣舞としていて、一人怒物には猖則、切り払い太刀、熊払い太刀、新猖則、オッコミ、魔王、魔王くずし、オッコミくずしがあるという。


本剣舞は一番庭とも称されて七人の鬼とカッカタ一人で舞う。
真ん中のカッカタ役は、猿面をつけて釈迦如来の化身として鬼を折伏するというものです。

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次の演目は押込み(オッコミ)
この演目の所作には、野獣のような少し道化けた所作が観られるが、これについて小形信夫は「念仏剣舞」の中で壬生大念仏狂言の人形振りに相似しているという。

山伏の祈祷舞のような「押込(オッコミ)」である。

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動画でどうぞといいたいところですが、事情により本剣舞の映像はありません、押込みだけですのであしからず。

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2023.09.17 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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