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2023.11.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

喜多七福神舞@2023第6回三陸沿岸郷土芸能共演会

さて本日は、2023年11月12日に行なわれた第6回三陸沿岸郷土芸能共演会から喜多七福神舞です。

由来については当日パンフレットより

「喜多七福神舞は、民間信仰の神として、七人の福徳の神、大黒天・恵比寿・福禄寿・毘沙門天・寿老人・弁財天・布袋様に仮装し、祭礼には、五穀豊穣・大漁祈願をします。併せて家内繁盛・厄払いとして結婚披露宴、進水式・新宅祝い等めでたい席に福徳を祈る年中行事として行われています。その由来は大正初期から喜多の有志により伝承され、四年祭の御伊勢様(大神宮様)の祭典をはじめ黒崎神社例大祭に奉納されてきました。また近年は、祭りのみならず地域の郷土芸能として小中学生による地域活動も行われています。」
ということです。

七福神という祝福芸は全国あまたあるようだが、特にも宮城岩手の沿岸部にはたくさんあるようだ。
大船渡市だけでも次のようにある(比佐麻呂の七福神日記 より参照)

西舘七福神 岩手県大船渡市 熊野神社境内(不定期),碁石海岸観光祭り(5月)
碁石七福神 岩手県大船渡市 熊野神社境内(不定期),碁石海岸観光祭り(5月)
野形七福神舞 岩手県大船渡市 七福神と五十集屋の8人が舞う(1月)
平七福神舞 岩手県大船渡市 気仙郷土芸能祭り(11月)
根岬七福神舞 岩手県大船渡市 鶴樹神社祭礼(隔年1月)
門前七福神舞 岩手県大船渡市 八幡・宮崎神社祭礼(4年毎9月)
矢崎七福神舞 岩手県大船渡市 竹駒神社祭礼(6年毎、旧暦2月初午)
喜多七福神舞 岩手県大船渡市 黒崎神社祭礼(4年毎、旧暦9月)
長部湊七福神舞 岩手県大船渡市 月山・鹿島神社例祭(丑・未年8~9月)
根白七福神   岩手県大船渡市 吉浜大祭(4年毎、6月)

大黒天

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恵比寿

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福禄寿

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毘沙門天

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寿老人

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弁財天

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布袋様

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2023.11.27 |

2023.11.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

"氷上太鼓「ハーモニー和 ・三拍子・雄彈・七夕まつりばやし」@2023第6回三陸沿岸郷土芸能共演会"

"さて本日は、2023年11月12日に行なわれた第6回三陸沿岸郷土芸能共演会から氷上太鼓で「ハーモニー和
・三拍子・雄彈・七夕まつりばやし」です。

ということで、氷上太鼓の由来については当日パンフレットより

「平成元年にスタートした陸前高田市の 「全国太鼓フェスティバル」での深い感動と感銘から平成5年に陸前高田市高田町字鳴石地区を中心とした48名の仲間た ちによって 「氷上太鼓」 が誕生しました。
氷上太鼓はふるさとの山 「氷上山」 から命名したもので 「自然と人との調和の とれた地域の創出」 「地域文化の発展と地域活性化」 を旗印として活動していま す。
氷上山から名称高田松原を臨み、 豊かな美しい自然と雄大な景色の中で練習を 積み重ね、 ふるさと陸前高田から全国にとどろく太鼓をめざして日々精進し活動 をしていたところ、 思わぬ大震災に遭遇しました。 幸い太鼓に被害はなかったため、陸前高田に勇気と元気を取り戻すため、 私たちは立ち上がりました。 力強い復興の響きをお楽しみください。」
ということです。



この日のステージでは、四曲を演奏しましたが、最後の「七夕まつりばやし」は個人的にグッとくるものがありました。
東日本大震災が起こった年の陸前高田市では、伝統的に続けてきた動く七夕祭りをやっていいのかと懊悩しながらも若者たちからは天に昇った人たちのためにも七夕太鼓を届けたいと被災を免れた高田小学校の校庭で動かない山車の上で祭り太鼓を叩きました。
以来毎年8月7日の動く七夕祭りには山車の飾り付け作りを手伝いながら参加してきました。
ですので、特に祭りの朝に山車を動かし始める歩み太鼓の叩きはじめを聞くと緊張感が走りますし、最高潮の「ヨイヤサー」では鳥肌が立つほどの感動を覚えます。

ちなみに氷上太鼓さんによると、この七夕祭ばやしの曲は全国の太鼓団体からウチでも演奏したいとの要望があるやに聞いています。
陸前高田の祭り太鼓、どんどん広めていってほしいです。特にもヨイヤサーは盛り上がること間違いなし!

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2023.11.25 |

2023.11.23 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

赤磯太鼓-ARATA-@2023第6回三陸沿岸郷土芸能共演会

さて本日からは、2023年11月12日に陸前高田市コミュニティホールで行なわれた第6回三陸沿岸郷土芸能共演会のリポートとなります。

この芸能イベントの主催は認定NPO法人遠野山・里・暮らしネットワークで、東日本大震災の復興支援のため行ってきた活動の一環でコミュニティの原点とも言える郷土芸能を支援するものなそうです。
今回は第6回目であり、民俗芸能団体への助成金交付にあわせての上演となったということです。

上演の最初は、赤磯太鼓-ARATA-です。

赤磯太鼓の由来について当日パンフレットより

「平成3年広田町泊若衆を中心に和太鼓の普及を目指し発足。地元、黒崎神社例大祭での奉納演奏を重ねる。平成27年震災後初の例大祭にて新たな曲目、新メンバーでの演奏を機に活動の輪を広げ各種イベント及び高齢者施設を訪問し演奏をする。
平成29年より心機一転、陸前高田市に新しい風を吹き込む思いを込めて「赤磯太鼓-ARATA-」名称を改め現在、太鼓の縁で繋がらせて頂いている石川県の太鼓チーム「環海」の田中外志昭さん作曲の「潮風の響き・波・春海の暁」の3曲を主軸として日々稽古に励み、心に響く音を求めて精力的に各地で演奏しています。」ということです。



赤磯太鼓は、2019年の黒崎神社例大祭でお目に掛かっていました。
若者たちが意欲的に取り組んでいる太鼓集団。応援していきたいと思います。

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2023.11.23 |

2023.06.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

雁舞道七福神@2023大槌町郷土芸能祭

さて本日は、2023年6月18日に行なわれた大槌町郷土芸能祭から雁舞道七福神です。

雁舞道七福神の由来は「大槌町の郷土芸能」より

『アーなに舞か出そうだ。なに舞か出そうだ。なに舞、かに舞と囃しやれもうすもおしようす―』の唄い文句で始まる七福神舞は、明治の頃、大船渡市で踊り伝えられていたものを、大正の初め同市の師匠二人によつて気仙郡三陸町の佐々本長左衛門氏(当時8歳)宅を宿にして踊られていた。
この踊りはめでたい座敷踊りとして旧の小正月に、浜は大漁、陸は満作、そして家内安全を祈願して一戸一戸を門付けをして歩いた。
昭和14年、仕事の都合で釜石市に移り住んだ佐々木長左衛門氏は、東前青年会の依頼で子供たちに教えたのが東前七福神の始まりと言われている。
私ども雁舞道の七福神は、昭和28年当地区の青年連中のたっての希望により、発起人佐藤清太郎氏、小国仁右衛門氏、田代金三郎氏、野田得三氏(共に故人)の働きかけで同年9月に釜石市東前の師匠畠山隆男氏を招いて指導されたのが始まりで、踊りは座敷踊りであつたものを、テンポの速い囃子にアレンジし、雁舞道七福神として毎年9月の大槌稲荷神社や小鎚神社の例大祭、又結婚式等で男子小学生を主体として踊り継がれている。

つい先日には、雁舞道七福神発祥70周年を祝う会が盛大に催されたとのこと。



子どもたちによる祝福芸として出発したであろうこの七福神も、一時期衰退したこともあった。
子どもたちを巡る環境も昔と変わりスポ少や部活などで踊り手がままならなくなったが、絶やしてはならないと尽力した方がいて、今日まで継承されてきた。

雁舞道は地名で、大槌町町方方面から来ると安渡地区の最初に通る地区です。
地名の由来は、かつて安渡にいたころに聞いた話では、昔は安渡地区は大槌湾に注ぎ込む大槌川の湿地帯が広がり、そこに野鳥が沢山生息していた。そこで雁が舞い飛んで遊ぶ地だったことから命名されたという。

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大黒様から

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大漁祝いの恵比寿様

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福禄寿は福禄と長寿の神様

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七つで何事ないように で、悪魔を祓う毘沙門天

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蓬莱様と寿老人 個人的には七福神の中で一番好きですね

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弁財天は芸能と福徳除災を祈る神様

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門付けの際には、最後に大黒様が当屋の旦那様打ち出の小槌を授けて舞い収めます。

〽 これ程の宝を 誰さ譲るべ~ 
   この屋の旦那様にも万々棟も譲るべ 柳のようにこれ永く 扇子のように末広く 
   
 なに舞とも申するも かに舞とも申するも 七福神はこればかり

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2023.06.27 |

2023.06.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

下郷さんさ踊り@2022躍進みやもり祭

さて本日は、2022年10月2日に遠野市宮守総合支所前駐車場で行なわれた躍進みやもり祭です。
コロナ禍で中止を余儀なくされていましたが、この日は規模縮小ながらにぎやかに開催されていました。

そのステージイベントから下郷さんさ踊りです。



下郷さんさ踊りの由来について、「遠野の郷土芸能」(遠野学叢書2)より

「旧和賀郡笹間村横志田に伝承されていた踊りが、東和町谷内に伝わり、その谷内の板倉スワコと、その娘で上宮守に嫁に来た照井スガコが、昭和24年に下郷の阿部家に呼ばれて教えたのが始まりという

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その後、昭和32年頃から中断していたが、昭和42年に下郷青年会で復活して現在に至っている。」
ということです。

旧宮守村の郷土芸能ですが、合併以後は遠野市を代表する山口さんさとともに人気を博すさんさ踊りとなっています。

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地元の砥森神社例祭では神輿渡御に供奉し、神社の境内や御旅所で奉納するほかに門付けとして民家や事業所などで踊りを披露して回る。

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演目は立ち踊り、輪踊り、組踊となっている。

個人的感想に過ぎないが、この下郷さんさ踊りでは太鼓打ちと手踊りの男女区分けがはっきりしていて、古習を感じさせる。
これもまた祭りの妙味といったところか。

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2023.06.02 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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