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2023.06.02 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

下郷さんさ踊り@2022躍進みやもり祭

さて本日は、2022年10月2日に遠野市宮守総合支所前駐車場で行なわれた躍進みやもり祭です。
コロナ禍で中止を余儀なくされていましたが、この日は規模縮小ながらにぎやかに開催されていました。

そのステージイベントから下郷さんさ踊りです。



下郷さんさ踊りの由来について、「遠野の郷土芸能」(遠野学叢書2)より

「旧和賀郡笹間村横志田に伝承されていた踊りが、東和町谷内に伝わり、その谷内の板倉スワコと、その娘で上宮守に嫁に来た照井スガコが、昭和24年に下郷の阿部家に呼ばれて教えたのが始まりという

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その後、昭和32年頃から中断していたが、昭和42年に下郷青年会で復活して現在に至っている。」
ということです。

旧宮守村の郷土芸能ですが、合併以後は遠野市を代表する山口さんさとともに人気を博すさんさ踊りとなっています。

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地元の砥森神社例祭では神輿渡御に供奉し、神社の境内や御旅所で奉納するほかに門付けとして民家や事業所などで踊りを披露して回る。

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演目は立ち踊り、輪踊り、組踊となっている。

個人的感想に過ぎないが、この下郷さんさ踊りでは太鼓打ちと手踊りの男女区分けがはっきりしていて、古習を感じさせる。
これもまた祭りの妙味といったところか。

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動画でどうぞ

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2023.06.02 |

2023.05.17 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

山口さんさ踊り@2023遠野ふるさと村春祭り

さて本日は、2023年5月5日に遠野ふるさと村での春祭りに出演した山口さんさ踊りです。

昨日ブログの遠野八幡宮での出雲大神祭からの流れで遠野ふるさと村にてはしごしました。
ということで、茅葺屋根の古民家の庭にて久々の山口さんさ踊り、遠野らしさに溢れていました。

山口さんさ踊りの由来については遠野文化研究センター刊「遠野の郷土芸能」より

「大正時代初め頃、小国村(現宮古市小国)大久保から尻石磯吉が厚楽家へ婿入した。磯吉の兄嫁はさんさを覚えている人であり、この兄嫁が山口の自分の家に泊め、地域の人たちを集めてさんさを覚えさせたという。この兄嫁は箱石村(現宮古市箱石)横沢の出身で、さんさも当時そこで踊られていたものである。
昭和29年まで地元婦人会により継承された後中断、昭和47年に復活し保存会を結成した。平成24年に遠野遺産に認定。」ということです。



上演演目は、六歩、通り、さんさ甚句(宮古甚句、甚句、拳甚句)、組踊、引き端踊り、参拝踊り、きっかたか、他

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昔には中踊りとして、みやこ甚句、秋田甚句、秋田おばこ等を余興として踊ったこともあるという。

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盛岡を中心としたさんさ踊りは、テンポの早い踊りで、くねりが多く跳躍する動きなどもありますが、この山口さんさ踊りは比較的ゆっくりとしたテンポで優雅な手踊りとなっています。
伝承元の宮古周辺のさんさ踊りとも異なっているので、所作がより風流化してきたのかもしれません。

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山口さんさ踊りもコロナ禍で活動休止が続いていましたが、代表さんの挨拶でも「今年の遠野祭りには出演します。皆さん見に来てください」ということでした。
噂によると今年の遠野祭りのポスターテーマはこれかもしれません。皆さんお楽しみに。

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.動画でどうぞ

盛岡を中心としたさんさ踊りは、テンポの早い踊りで、くねりが多く跳躍する動きなどもありますが、この山口さんさ踊りは比較的ゆっくりとしたテンポで優雅な手踊りとなっています。
伝承元の宮古周辺のさんさ踊りとも異なっているので、所作がより風流化してきたのかもしれません。

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2023.05.17 |

2023.04.10 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

むろね南流太鼓「打ちばやし・いわいばやし」@2023第21回いわい地方民俗芸能祭

さて本日は、2023年3月26日に行なわれた第21回いわい地方民俗芸能祭からむろね南流太鼓で打ちばやし・いわいばやしです。


むろね南流太鼓の由来について当日パンフレットより

「当会は、この地方に明治の頃より気仙沼市八瀬から伝承されたと言われております「打ちばやし」を、地元の保存会の皆様にご指導頂き、 平成9年11月に31名で結成しました。 会員相互の親睦と交流を図り地域活動の高揚を高め、文化活動の普及と充実を図るとともに、 中学校の生徒への和太鼓講習を実施し、青少年の健全育成に努めています。
また、友好交流都市との太鼓交流を続け、気仙沼市、埼玉県吉川市、北海道根室市との交流を継続、今年11月には和歌山県田辺市への太鼓訪問交流が決定しています。」

ということです。現在の代表は奥野幸市さんです。

陸前浜から本吉地方そして東磐井地方では盛んに打ち囃子が行われてきました。
この打ち囃子は、陸前浜の獅子振り(I獅子舞)に付随する太鼓囃子から派生し、集落ごとの祭礼に奉ずるうちに他の祭囃子も取り込んで風流芸能へと発展させてきたものといえます。
老若男女が取り組める曲目が多く、世代を超えた地域コミュニティのツールとしての役割も果たしているのが特徴です。

むろね南流太鼓の最初の曲は、通り、しこうろう、剣ばやし、江戸矢車、笹ばやし~通り



2曲目は創作太鼓「いわいばやし」
この曲は、いわい地方の太鼓団体で構成している 「いわい太鼓同志会」の合同曲ということです。

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2023.04.10 |

2023.04.05 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

げいび大獅子太鼓「げいび大獅子太鼓・昴」@2023第16回いわい民俗芸能祭

さて本日からは、2023年3月26日に一関市藤沢町の縄文ホールにて行なわれた第16回いわい地方民俗芸能祭のリポートとなります。

最初は一関市東山町のげいび大獅子太鼓です。

「げいび大獅子太鼓の会」の由来については当日パンフレットより

「平成2年、日本百景 「げいび渓」のある東山町に、 新しい郷土芸能として 奈良県を拠点として世界で活躍しております飛鳥流 飛鳥大五郎先生のご指導により、創作太鼓 (げいび大獅子太鼓) が誕生し、同時にその太鼓を維持継承するために会が結成されました。
「和太鼓は人の和をもって音とする。 自己鍛錬し全員の和がとれたとき、 それは完成する」を会のモットーに、地域イベントをはじめ平成13年には 大相撲第64代横綱曙関より招待を受け、 引退セレモニーに出演する等、色々 な活動をしてきました。
現在、子供から大人まで21名の会員で活動し気持ちを一つにして、 皆様の心に響くよう一生懸命演奏しますので、よろ しくお願いいたします。」ということです。



1曲めは「げいび大獅子太鼓」 曲の途中で二人立の獅子がステージ狭しと踊ります

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2曲目は「昴」 息のあった演奏でした。

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2023.04.05 |

2023.03.20 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ諸芸

舞川善楽流獅子舞「親子獅子舞」@2023第35回一関民俗芸能祭

さて本日は、2023年3月12日に行なわれた第35回一関民俗芸能祭から舞川善楽流獅子舞で親子獅子舞です。

善楽流獅子舞の由来について

「この獅子舞のはじまりは、舞川字不動塚にあった不動院に伝わったもので、その時代は江戸時代初期の寛永年間である。
安永四年の風土記書上によれば、この不動院は中興となったおりこの時代は十一代となっている。
紀州の熊野修験、出羽の羽黒修験等によって開院されている。
後数代を経て同村字河岸に遷座熊野権現と号す。別当は一明院が主流をなしている。
この熊野権現も大正三年十二月十七日に村社舞草神社に合祀された。
建物は同社の奥院として現存している。
これ等一連の流れの中で当然のことながら獅子舞もその行動範囲は広くなっていきました。
以来昭和四十年頃まで旧暦の二月一日に舞草地区全域をまわり諸悪根源を門毎に祈祷してきた。」

ということです。現在の保存会代表は熊谷秀雄さんです。

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善楽流獅子舞の演目は、隆盛時には12種類あったが神社の火災とともに焼失して、現在は口伝で継承している8種類ということです。

・腕(かいな)差し ・お脇払い ・三の足 ・六の足 ・錫杖御神楽 ・扇御神楽 ・柱隠し ・世の波

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この親子獅子という演目は、つい最近復演されたものです。
親子獅子は宮城県では塩釜神楽等の十二座神楽にしかなく、岩手県内では皆無(個人的知見ですが)と思われます。
3年前の3月に獅子舞巡行を採訪に言った際に会長さんが演目復活を目指しているとのことでしたが、実現できたようです。

6年前の獅子舞巡行の様子は、過去ブログを参照ください。⇒一関市舞川の善楽流獅子舞巡行記 前編

スクリーンショット 2023-03-20 195139

動画でどうぞ


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2023.03.20 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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