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2024.02.28 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

星山神楽「八幡舞」@2024第60回紫波町郷土芸能祭

さて本日からは、2024年2月18日に紫波町古館公民館にて行なわれた第60回紫波町郷土芸能祭のリポートとなります。
最初は星山神楽で八幡舞です。

その前に、星山神楽の由来について当日パンフレットより

神楽別当家の獅子頭には大正年代のものもあり、当時から神楽が親しまれていました。地区発展、家内安全、子孫繁栄、無病息災を祈り昭和6年大迫町大償神楽に正式に弟子入りし、翌昭和7年3月1日、百沢神社で初舞奉納したのが始まりといわれています。当時、米一俵は8円20銭、脱退すると、米3俵罰として納めるという固い契りの下、9人で発足しました。昭和45年崎から後継者難から、活動を停止していたが、貴重な伝統のある郷土芸能を廃れさすまいと、地元青年たちが立ち上がり昭和62年復活、現在に至ります。」
ということです。ちなみに昨年11月4日に「星山神楽伝承九十周年記念神楽大祭」を開催しました。



品陀和気命と、品夜和気命の二神の舞とされています。
八幡神の由来を説き、弓矢の神徳を讃え、四方に矢を射て悪魔祓いをなす連舞となっています。

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ひとしきりネリ舞があったのち言い立てになります

〽 さらさらと 天降ります 八幡(やわた)神 和合の利益 いや増しにけり さんや面白し
  八幡の由来を 詳しく尋のるに 応神天皇の宇佐の神社なるをもって 八幡大神とは 自らがこと



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舞手が弓に矢をつがえると舞手の歌がかかります

〽 八幡大神弓矢をつがえ
   四方矢先に 悪魔射落とす 悪魔射落とす

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悪魔退散、七難即滅の祈祷舞です

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動画でどうぞ

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2024.02.28 |

2024.02.27 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

栗原神楽「勧進帳」@2024結成記念くりはら神楽まつり

さて本日は、2024年2月11日に行なわれた結成記念くりはら神楽まつりから大トリ、栗原神楽で勧進帳です。

その前に、栗原神楽の由来について

「明治一二年三月三一日、栗原悦之助が神道事務局に神楽の届出し承認を得た文書がある。
岩手県萩荘村市野々の自鏡山山伏神楽の指導を得たといわれている。
大正時代に復活、中断した。昭和五年、栗原の佐藤正吉が指導し再興する。その弟子代表の佐藤左吉に引継がれ現在に至っている。初代庭元栗原悦之助が中断後を再興した。」とあります。

現在の代表者は佐藤敬さんです。



南部神楽でも人気の演目ですが、大概は安宅の関という演題ですが、栗原神楽では勧進帳という外題にこだわります。
それは、動画を見てもわかるとおり神楽の筋立て、セリフが歌舞伎十八番の勧進帳そのものだからです。

兄頼朝に追われる身となった義経は山伏の姿に身を変えて奥州平泉へと弁慶他数名の郎党を引き連れて落ち延びることにしました。

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熊野別当弁昌が息子、武蔵坊弁慶

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兄頼朝に追われる身となった義経は山伏の姿に身を変えて奥州平泉へと弁慶他数名の郎党を引き連れて落ち延びることにしました。

山伏姿に身を変えての登場は、ステージのセリを使っての演出

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加賀国の安宅の関に着くと関所の役人が怪しい山伏が来たと関守の富樫左衛門尉に告げます。

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富樫が一行に疑いをかけて、東大寺勧進の旅ならば勧進帳を所持していようと問いかけます。

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そこで勧進帳の空読みとなるのですが、栗原神楽では歌舞伎通りに全部読み上げるのが秀逸。

「大恩教主の秋の月は 涅槃の雲に隠れ 生死長夜の永き夢 驚かすべき人もなし
 ここに中頃の帝おわします 御名を聖武皇帝と申し奉る
 最愛の夫人に別れ 追慕やみ難く
 涕泣眼に荒く 涙玉を貫く
 思いを先路に翻し 上求菩提の為
 廬舎那仏陀 建立したもう

 然るに去んじ治承の頃 焼亡しおわんぬ
 かかる霊場の絶えなん事を嘆き
 俊乗坊重源 勅命被って 無常の観門に涙を落とし
 上下の真俗を勧めて かの霊場を再建せんと諸国に勧進す

 一紙半銭奉財の輩は 現世にては無比の楽を誇り
 当来にては数千蓮華の上に座せん

 帰命稽首 敬って白す」

<ちなみに弁慶が読み上げる巻物は正に白紙>

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さらに、山伏問答までも究めていく。

富樫: 勧進帳、聴聞の上は、疑いはあるべからず。
さりながら、事のついでに、問い申さん。
世に、仏徒の姿、さまざまあり。中にも山伏は、いかめしき姿にて、仏門修行は、いぶかしし。
これにも、いわれあるや いかに。

弁慶: おお、その身を不動明王の尊形を象るなり

富樫: 額に戴く、兜巾は、いかに

弁慶: これぞ、五知の宝冠にて、十二因縁の、ひだを取って、これを戴く。

・・・以下略しますが、歌舞伎の山伏問答そのままの熱演で、長いセリフが続きます。
というより、これだけ山伏に関することを言上できればまさに山伏修行を会得したと同じですね。

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さらに、富樫の家来が山伏の従者に判官殿によく似たものがいると忠告するので富樫が顔を改める

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その疑いを晴らすため弁慶が義経を打ち据えます。
歌舞伎でいうところの打擲義経

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あまりの仕打ちに見かねて冨樫が弁慶の手を止める

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主人を守ろうとする心意気に打たれた富樫は義経一行を逃すことを決心します。

〽 ここで判官殿に縄を掛けるより、武士の情けの掛けどころ

名演技に場内は大拍手です。

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主人への狼藉を詫て腹を切ろうとする弁慶を押し留め、この先頼れる者は弁慶のみと諭す

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無事に関を通り抜けた義経と弁慶ですが、源氏再興を思いながらも命を落とした家来衆に思いを馳せながら平泉へと急ぎます。

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動画でどうぞ



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2024.02.27 |

2024.02.26 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

阿久戸神楽「御所の五郎丸陣屋巡りの場」@2024結成記念くりはら神楽まつり

さて本日は、2024年2月11日に行なわれた結成記念くりはら神楽まつりから阿久戸神楽で御所の五郎丸陣屋巡りの場です。

その前に阿久戸神楽さんの由来について

「明治中期、佐藤宗治が庭元となり南部神楽系城生野神楽の小野寺直師匠より神楽を伝授され、堀口神楽を創設した。戦時中一時中断したが、昭和四九年一二月有志により復活し、阿久戸神楽と改称した。
初代庭元佐藤宗治、現在の庭元佐藤錦は五代目である。」

とあります。現在の代表は村山栄利さんです。



この御所の五郎丸陣屋巡りは、歌舞伎などでも有名な曽我兄弟の仇討話が底本になった神楽です。

安元2年(1176年)10月に河津三郎祐泰は所領争いにより同族の工藤祐経に矢で射られて落命する。
その後工藤祐経の未亡人はふたりの子どもを連れて相模の曽我祐信のもとに嫁ぎます。
このふたりの子どもが曽我十郎祐成と曽我五郎時致です。
父を失ったとき、兄十郎祐成は5歳、弟五郎時致は3歳でした。
その後、兄弟に父の仇工藤祐経を討つチャンスがめぐってきました。
建久4(1193)年5月28日、源頼朝が富士の裾野で巻狩りを行うと聞き兄弟は仇討決行を企てます。

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しかし、陣屋は折り悪く雨激しく、警戒も一段と巖しさを増し「一の木戸」「二の木戸」は無事に通り超えたが、「三の木戸」は祐経の重臣と宮形八郎重房が警固しています。
宮形八郎重房の改めは厳しいものでしたが、御所の五郎丸の計らいで何とか通ることができました。

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三の木戸を通り抜けた兄弟に御所の五郎丸は更に仇敵である工藤祐経の陣屋幔幕の紋所を教えます。
これによって曽我兄弟は本懐を遂げることができたのでした。

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2024.02.26 |

2024.02.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

城生野神楽「河津三郎祐泰 最期の場」@2024結成記念くりはら神楽まつり

さて本日は、2024年2月11日に行なわれた結成記念くりはら神楽まつりから城生野神楽で河津三郎祐泰 最期の場です。

城生野神楽さんの由来について定本より

「嘉永年間(一八四八)富野城生野の富助が岩手県西磐井郡萩荘村市野々、自鏡山の山伏神楽を習得した。後部落の若者達に指導して城生野神楽を創設した。
以来城生野神楽は、山伏神楽の正統を保っているので宮城県北の神楽の総元締である。
初代庭元千葉幸之進、現在の庭元加藤義勝は五代目である。昭和三六年一一月、築館町の無形文化財に指定されている。」

とあります通り、幕末に自鏡山の法印神楽を習得して以来、明治中期に阿久戸神楽に伝承したのを初めに、栗原地方の十数団体に神楽伝授を行なってきた団体であります。現在の代表は佐藤安美さんです。

この日の胴は佐藤正行さんです。




目の河津三郎祐泰最期の場は、日本仇討ちの名場面のうちの一つです。

鎌倉頼朝公の富士の裾野の巻狩に出陣した河津三郎祐泰

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一方工藤左エ門尉祐経は、自分の親が殺され、しかも領地まで奪われた仇敵河津親子を家来の大見の小藤太と八幡三郎に巻狩の帰路に遠矢にて射止めよと指示する。

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祐泰は数々の獲物を射止め馬上にて帰路の時、赤沢山で待ち伏せしている近江八幡の遠矢に射られた。

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祐泰の後を進んでいた、父祐親と弟祐清が駆けつけますが、既に虫の息。
父祐親は、「どうせ当たる矢なら、年老いた自分に当たれば良かったものを」と嘆きます。

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河津三郎祐泰は、今わの際に、最期の願いとして妻子の養育を頼み息を引き取ります。

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父祐親は弟祐清に兄の亡骸を弔うように命じ、祐清が兄祐泰を背負って弔いに向かいます。

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2024.02.25 |

2024.02.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

鶯沢神楽「那須与一 扇の的」@2024結成記念くりはら神楽まつり

さて本日は、2024年2月11日に行なわれた結成記念くりはら神楽まつりから鶯沢神楽で那須与一 扇の的です。

その前に、鶯沢神楽の由来について定本より

「明治初年、玉井豊之助、小野寺久五郎の両人が世話人となり、岩手県西磐井郡萩荘村達古袋神楽の師匠を招き、神楽の伝授を受け日向神楽を創設した。
戦前、戦後舞方が少なくなり中断していたが昭和三九年、町教育委員会が郷土芸能後継者養成講習会を開催した。講師は小野寺捨男、小野寺東策の両師匠の指導であった。
これを機に鴬沢神楽保存会を組織し現在に至る。
なお、明治一八年、二○年の二回にわたり、伊勢神宮に神楽を奉納したという。
また、大正年間、田谷神楽(江刺市愛宕)の指導をしたともいわれている。
初代庭元玉井豊之助、現在の庭元岸湊は六代目である。」

ということなそうです。現在の代表者は高橋長人さんです。



さて、演目の扇の的は鶯沢神楽保存会発足時の会長である岸湊氏の創作です。
一ノ谷合戦に敗れた平家を四国は屋島まで追いかけた源義経
屋島の浜に立つと沖の方に平家が小舟、それにはに女官が扇を持って立っている
これを平家方の戦勝負の占いと得心した義経は、配下の後藤兵衛実基を呼び寄せ弓上手を推挙せよと命じます。

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義経の前に呼び出された那須の与一

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義経は那須与一に、あの扇の的を射て平家武者に見せつけよと命じます。

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那須与一は、折からの強風と波立つ海を前にして弓を射ることをためらいます。

〽 船は木の葉の舞う如し

しかしながら、後にひくこともできないため、八幡大菩薩と故郷の日光権現那須の大明神に願をかけます。

〽 波よ静まれ 風よ凪げ 世の神々よ助けたまえと祈るなり

すると、神のご加護か風おさまり、波静かになる

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那須ノ与一が板東武者の面目を かけ,馬上にて渚から波に揺れ動く扇の要を一矢で打ち落とすと,両軍から喝采を浴び, 源氏の勝運をもたらした場面です。

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2024.02.24 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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