2017.06.25 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

和田神楽 寄せ太鼓~御神楽 @ 第33回江刺神楽大会

さて、本日からは奥州市江刺区で開催されました第33回江刺神楽大会の模様を順次リポートします。
江刺の神楽大会は、伊達藩と南部藩の境目にあるだけに、同じ神楽といっても山伏神楽と南部神楽の両方が一度に楽しめる稀有な神楽大会となっております。

ということで、この日の最初は神楽上演を告げる寄せ太鼓と、それに続く式舞の最初の演目である御神楽を江刺区玉里の和田神楽さんが務めました。

和田神楽さんの由来については定本より

「昭和七年、江刺郡田原村小田代、川内神楽の師匠菊地庄右エ門師匠他六名の師匠の指導にて、和田神楽を創設した。
二代庭元及川弘二、三代及川喜三郎、四代菊地輝雄、五代菅原真悦、佐藤卯三郎は六代目である。
昭和五六年、和田神楽創立五○周年記念式典を行っている。」

とありますが、現在の代表は佐藤隆司さんです。そして、和田神楽は小川原流和田神楽と称していますが、この小川原流というのは元になった瀬台野神楽の明治初年代の神楽師匠である小河原房松からとったものという。

寄せ太鼓です。

〽 センヤーハー ここはどこ ここは高天原なれば集まり給え 四方の神々 四方の神々ヨーホー

    センヤーハー 八雲立つ 出雲八重垣妻籠みに 八重垣造る その八重垣を



続いて、式舞の最初の演目 御神楽です。
南部神楽全体では通常ここの演目は鶏舞としている団体が多い訳ですが、胆沢地方では御神楽としていて、四人舞となっています。

御神楽と鶏舞は厳密には違う演目ですが、山伏神楽系統の神楽では曖昧になっている面もあり、早池峰神楽系統の鶏舞は二人舞が主となっていますが、一関以南の南部神楽団体では圧倒的に四人で舞う鶏舞が定着しています。

そちらこちらの神楽を見て歩くときにも、こんな所に気をつけて観るとおもしろいかもしれません。

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和田神楽の流派は瀬台野神楽系統ですが、この瀬台野神楽の御神楽には独特の所作があり、後半の崩し舞部分では法印神楽の島廻りなどの足次を踏襲しながらも、岩手山周辺の山伏神楽の手次を取り入れている感じがします。実に複雑な舞の手を集大成したのが瀬台野神楽といえるかもしれません。

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動画でどうぞ。

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2017.06.25 |

2017.06.24 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

北下幅神楽 岩戸開き @ 駒形神社春季例祭

さて、本日は駒形神社春季例祭から北下幅神楽さんの天ノ岩戸開きについてです。

北下幅神楽は瀬台野神楽系統ですが、胴取の太鼓の拍子と神歌に特徴があります。
特にネリの部分では能楽を思わせるような感じですが、もともと地元では謡曲を習うのが常でしたので、その影響もあるかと推量します。

幕上げ 〽 これ天之岩戸押し開いくよ 祓えさんよう

天児屋根命が出て一舞しますが、足次が法印神楽を彷彿とさせます

御神楽の由来を重厚なセリフ回しで唱えます 



続いて天太玉命が出て千代の御神楽を舞います。

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天の岩戸が僅かに開いた所で、手力雄命が岩戸を開けます。

〽 取っては投げた 天の岩戸を取っては投げた

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表幕が開くと天照大御神と天宇受売命が現れます
天宇受売命が天照大御神の前で御神楽を舞うのも特徴的です。

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最後は面を外しての崩し舞で舞い納めます。


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お疲れ様でした。

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動画でどうぞ。

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2017.06.24 |

2017.06.23 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

北下幅神楽 五代領 @駒形神社春季例祭

さて本日は、5月2日に奉斎されました陸中一宮駒形神社春季例祭の宵宮から北下幅神楽さんで五代領です。

さて演目の五大領は、春夏秋冬と季節の間の土用にまつわる物語です。

幕出し歌は

〽 五大領神の 使者を呼ぶべし 
   五大領神の 使者を呼ぶべし ほおいよさあ ほういよさあ




「我々の日本に四季の神様(春、夏、秋、冬)が三百六十日を納めていましたが、そこに太陽の神様八拾萬玉の尊より『春夏秋冬のみでは、万物の成長などあり得ない。太陽の恩恵を賜り初めて万別の成長があり得るのです』と意見を申し述べ、四季のうちから何日かを分け与えよと四季の神々に迫ります。

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しかし、四季の神々は、太陽の神様の意見を聞き入れず。
ついには、装束を改め太刀を抜いて激しい争いになりました。

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その時、月よりの使者「天御中主の尊(アメミナカヌシノミコト)」は『四季は、九拾日ずつあるが、その内より末から数えて十八日を土用として、太陽の神様に分け与えなさい』『そうすれば、十八日掛ける四季(春、夏、秋、冬)は、七十二日成り。すなわち、九拾日より十八日を引いて七十二日となす。』『よつて、各四季(春、夏、秋、冬)と土用ともに七十二日となるように、平等に分けなさい。』と仲裁に入り、平和な世に戻りました。
このことにより、地球五行の法則が誕生して、暦に反映したと言い伝えられている。

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動画でどうぞ。


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2017.06.23 |

2017.06.22 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

北下幅神楽 三番叟 @ 駒形神社春季例祭

さて本日からは、5月2日に奉斎されました陸中一宮駒形神社春季例祭の宵宮です。
今年の神楽奉納は北下幅神楽さんでした。

今年は例祭が水沢公園の桜満開と合ったこともあり、いつもより沢山の方が神楽見物を楽しんでおりました。



演目にいく前に北下幅神楽の由来について定本より。

「明治初年、千葉源五郎外七人の仲間が、水沢市旧満倉上葉場村、高山稲荷神社の上葉場神楽に弟子入りし神楽を習得した。
明治二年の修験道廃止により神楽団も解散したため、北下幅村の仲間で、北下幅神楽を創設した。
また自ら庭元となり、多くの弟子を養成するとともに、西磐井郡平泉町達谷神楽、水沢市真城瀬台野神楽との交流を深め
数多くの演目を習得した。
初代庭元千葉源五郎、二代千田伊四蔵、三代千葉源五郎、四代小野寺彦助、五代千田竹松、六代千葉庄太郎、七代千葉運蔵、現在の庭元千葉源一は八代目である。
昭和三六年三月、水沢市無形文化財の指定を受けている。
なお他村に伝授した箇所は、明治二五年佐野神楽、福原神楽、明治三○年鴬沢神楽、明治三五年鵜の木神楽、南部岩崎神楽、大正10年番匠神楽、大正14年昆沙門神楽等である。」

とあります。
現在の代表は千葉 新太郎さんです。

最初の演目は子供たちによる御神楽でした。

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次いで三番叟です。

幕だし歌は

〽 吉が野に吉が野に 日は照るとも照るとも 常に絶えせぬ鳴る滝の水

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前段の練舞が終わると口上の台詞になります。
こちらの三番叟では胴取りとの太鼓の応酬はありません。
台詞の合いの手に太鼓と笛が入るため非常に雅やかな印象があります。

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目出度き詞を言い連ねて祝った後、崩し舞となります。
沖に鴎が飛ぶように  マゴチョイと申す

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動画でどうぞ。

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2017.06.22 |

2017.06.21 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

岡谷地神楽 叢雲 @ 第13回神楽共演石越大会

さて本日は、第13回神楽共演石越大会から岡谷地南部神楽さんで叢雲です。

その前に岡谷地南部神楽さんの由来について

「明治三二年、工藤清右エ門(東和町嵯峨立から養子に来た人)が庭元兼師匠となり、修験道賀田羽流剣舞神楽を部落の若者達に指導し、岡谷地南部神楽を創設した。
また、大正時代に中田町宝江新井田から師匠を招いて笹流新井田神楽や加茂流舘神楽の芸風も取り入れた。
発足以来、地元の旧県社登米八幡神社の秋季例祭に奉納されてきた。
法印神楽の影響をよく残しており、笹結や宇賀玉等の演目を保持している。
初代庭元工藤清右エ門である。」

とありますが、現在の代表は佐久田和尋さんです。
胴は高橋真一さん、今日も気魄の籠もったバチさばきと掛け声です。



というわけで、叢雲です。八岐大蛇退治です。

南部神楽では多くは「吊るし大蛇」という上演形態ですが、法印神楽では蛇面に赤い装束の舞手が鬼神風に荒々しく舞うのが通例となっています。
このへんも、法印神楽の影響を残した部分といえます。


出雲国簸の川の上流で、毎年大蛇に人身御供を差し出さねばならず、今年の順番となった手名椎足名椎が娘の櫛名田姫を連れて出て、事の次第を述べます。

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高天原を追われて放浪の旅の途中で訪れた素戔嗚尊

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八岐大蛇です。
両手で竹を持って赤い布を頭上に被っています。上沼や浅部の法印神楽でも見られる形式です。

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素戔嗚尊と八岐大蛇の乱闘の末、八岐大蛇の面とシャグマを奪い取り勝利を宣言する。

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最後は千代の御神楽で舞い納めます。

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動画でどうぞ。

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2017.06.21 |

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Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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