2017.11.21 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

江繋早池峰神楽 鶏舞 @ 第45回川井郷土芸能祭

さて、本日は第45回川井郷土芸能祭から江繋早池峰神楽で 鶏舞です。

旧川井村に現存する神楽は、江繋早池峰神楽と末角神楽。それから今は廃絶となった川内早池峰神楽、門馬早池峰神楽、大仁田早池峰神楽があった。
この内、末角神楽だけが社風神楽で他は全て山伏神楽となっている。

江繋早池峰神楽は旧小国村の国道340号線から早池峰山頂に向かう県道25号線(タイマグラ線)にある集落に伝わる神楽です。

古い伝書等は火災により焼失して神楽の発祥等は不明ということですが、古い早池峰系の神楽とは思われますが、遠野の山伏神楽に近い感じがしますので、あるいは遠野経由のものが混在しているかもれません。
ともあれ、江繋早池峰神楽保存会の現代表は田頭勇人さんです。

現在も演じることのできる演目は、鳥子舞、さんば、寅走り、綱切、勢劔、八幡遊、天女、権現舞、すくみ、等ということです。



演目は鶏舞で、三人の舞手が幕の後ろで雲張りをするところから始まります。
そういえば、2年前に見た時は勢劔の三人舞でしたが同じく三人が雲張りしてました。

IMG_8827.jpg

〽 ご祈祷に千代の御神楽舞い遊ぶ

三人舞であるところも山一つ向こうの遠野山伏系神楽の感があります。

IMG_8832.jpg

中ほどで、三宝に盛った米で爪米をしました。

〽 四方の神は受けて喜ぶ おもしろや~

IMG_8838_20171121204223b62.jpg

終盤で扇と錫杖を採って舞う場面ですが、錫杖咒言を書いているようにも見えます。

IMG_8841.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.11.21 |

2017.11.14 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

末角神楽 御神楽 @ 第45回川井郷土芸能祭

さて、本日からは、11月5日に開催された第45回川井郷土芸能祭についてリポートします。
実はこの芸能祭には一昨年も訪問しておりましたが、昨年度は8月の台風により川井地区も大変な被害を受けたため開催が見送られました。なので、2年ぶりに再開されたということです。

さて、最初は末角神楽の御神楽です。

由来については「川井村の郷土芸能調査報告書」より

「神楽の家元の豊坂家では昔四代「神道さん」が続いた時がある。2代目の豊坂因幡が早池峰神社氏子の願い出を受けて文政2年(1819)に津守兵庫(大槌代官所の関係者といわれる)から神楽を習得した。現在は周辺の神楽の影響を受けているが、もともとは社風(みやぶり)神楽である。」
加茂神社付属の神楽として伝承され、かつては沿岸部へも門付けに歩いたということです。

末角集落のある旧小国村からは土坂峠を越えて大槌に通じる道がある。
大槌にはかつて大槌代官所があったので、この土坂越えは南部藩城下町盛岡へ通じる重要な街道だった。
人や物の往来が相当賑やかだったのであろう。
そんな中での芸能の往来は易く想像できる。

IMG_8672_201711142109258e7.jpg


末角神楽では、式舞として御神楽、翁舞、三番叟舞、八幡舞、山の神舞、岩戸開き舞があり、裏舞として小山の神、水神舞、普勝舞、恵比寿舞、清劔舞があり、更にきつね取りや田植え踊りなどもあり、最後に権現舞を舞う。

神楽幕は昭和43年の寄進のようですが、願主は山田町の人たちのようです。
早池峰山は山田などの漁師達にとって海上で目印になる山だったので、早池峰山に登拝祈願する信仰が厚かったということです。

IMG_8674.jpg

神楽の場は、8月18日の賀茂神社例大祭、9月1日の新山神社例大祭、1月18日(に近い日曜日)の火祭りとある。
火祭りは、かつては家々を回って火伏せ祈祷をしたが、今は集会所で午後から舞込み、神事のあとに夜神楽が行われる。
式舞の後に裏舞、そして幕上げをして権現舞となり、権現舞様とともに柄杓で水をかけてまわり、その家の火伏せ祈祷を行う。

IMG_8677_201711142109290e9.jpg

御神楽は、太鼓拍子といい舞い方といい、遠野山伏神楽に通じているような感じでした。

IMG_8679_20171114210930f1d.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.11.14 |

2017.11.13 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

沢辺神楽 秀衡公 桜狩りの場 @これはりの里神楽伝承まつり

さて本日は、これはりの里神楽伝承まつりから沢辺神楽さんで「 秀衡公 桜狩りの場」です。

その前に沢辺神楽さんの由来を「栗原伝統伝承芸能記録保存」より抜粋

「昭和49年11月、沢辺地区と姉歯地区の有志6人が集まって斎藤憲雄が庭元となり、城生野神楽の熊谷勤師匠を講師として迎え、黒沢流南部神楽を習得した。
昭和53年に栗駒文字駒堂神楽の師匠菅原金雄氏に師事し山谷流の鶏舞を習得した。」

ということなそうです。現在の代表は佐藤忠一さんです。



物語は、奥六郡の主である藤原秀衡が花見の祝宴をしている場面から始まります。

IMG_8603.jpg

金売吉次です。沢辺神楽さんの地元出身と言われています。

話は遡って、奥州藤原家と藤原基成の関係について少々。

後鳥羽院の重臣であった藤原忠隆の息子で、兄弟姻戚に関白が多くいるなど権力の中枢近くにいたようです。
その基成は、康治2年(1143年)4月に陸奥守に任官され、6月に鎮守府将軍を兼任し平泉へ下向。その後、仁平3年(1153年)までの約10年間を平泉で過ごしている。

その後、平治元年(1159年)の平治の乱で敗れた異母弟・信頼との縁座によって陸奥に流された。以降、秀衡の岳父として衣川館に住み、奥州藤原氏の政治顧問的な立場を確立した。

この間、平泉二代藤原基衡と親交を深め、政治的相談役ともなったことなどから、娘を基衡の息子秀衡に嫁がせている。
その娘がこのしずはた姫ということです。
秀衡が京都の朝廷と長く政治的均衡を保てたのもこの基成の助力があったことともいえますが、秀衡としずはた姫の子、泰衡の時代になると風雲急を告げることになるのですが・・・

IMG_8600.jpg

流罪になった父藤原基成をしずはた姫が尋ねてきて、自らを表すため歌と舞を花見の場で披露する場面となります。
扇車の舞が艶やかです。

IMG_8619.jpg

しずはた姫と藤原基成の因果を知った藤原秀衡は、策があるということでしずはた姫を平泉にとどめて戦略を練るの図 というわけです。

IMG_8626.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.11.13 |

2017.11.12 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

赤谷神楽 御番所(道化) @これはりの里神楽伝承まつり

さて本日は、これはりの里神楽伝承まつりから赤谷神楽さんで御番所です。道化です。

その前に、赤谷神楽さんの由来について

「明治26年、鈴木築吉が庭元となり岩手県西磐井郡花泉町、上油田神楽の佐藤和三郎師匠の指導により、橋向神楽を創設する。その後、赤谷神楽と長下田神楽の2つの団体に別れて活動している。
昭和二六年、工藤文市が庭元となり赤谷南部神楽保存会を設立した。
初代庭元鈴木蕊吉、現在の庭元工藤貞夫は五代目である。
平成12年に赤谷神楽創立50周年を記念して神楽共演石越大会を開催し、現在まで続いている。
平成17年に登米市無形文化財に指定されている。
保持する演目は非常に多く、神降し、三番叟、西の雲(鳥舞)、水神明神舞、八雲の舞、宮鎮、等の式舞と天孫降臨、五大竜之舞、宝剣納め、魔王之舞等の神舞、そして牛若丸五條の橋などの源氏もの、五穀米などの劇舞、そしてなによりも得意な狂言と実に幅広い。」



そして現在の代表はこの日も道化役がはまり役の小野寺和夫さんです。

IMG_8588.jpg

御番所という狂言は古くからあるようです。関所を通ろうとする旅人に何か芸を見せれば通すという設定で、神楽師さんたちが持ち芸を披露するというお楽しみ的な内容になっています。神楽師さんたちは非常に芸達者な方が多いので、民謡民舞や謡曲、あるいは田植踊などを披露することもあります。
赤谷神楽さんでは、その御番所を交通安全の啓蒙とも絡めてニセ警察官の前で一芸を披露させるという趣向になっています。

俵星玄蕃 槍使いが見事です

IMG_8590.jpg

九段の母 ご婦人方に人気があったと思われます 

IMG_8591.jpg

花と龍  これも人気のある村田英雄の演歌にのせて踊ります

IMG_8595.jpg

動画でどうぞ。

テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.11.12 |

2017.11.11 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ神楽

大森神楽(子供) 岩戸開き @ これはりの里神楽伝承まつり

さて本日は、これはりの里神楽伝承まつりから大森神楽さんの子供たちによります「岩戸開き」です。

その前に大森神楽さんの由来について

「大森神楽は昭和45年7月、当時の衣川村立衣川小学校大森分校教諭の佐々木久雄(直木賞作家、三好京三)氏と当時衣川村の教育長で大原神楽の師匠、小坂盛雄氏が中心となり、分校の児童に神楽を伝授したのが始まりである。その後学校教育と関わりあいながら活動し、児童全員に踊り伝えられてきた。平成10年3月に大森分校が閉校になり、保存会としてスタートした」

とあります。現在の代表は佐藤吉訓さんです。

この日は伝承まつりということで、小学生と中学生による岩戸開きでした。
昨年は衣川で岩戸入りを見ましたが、随分と上達しています。



さて、岩戸開きです。
幕出し唄は

〽 センヤー 天のホー 岩戸を 押し開く センヤー

IMG_8543.jpg

初めに天児屋根命が出て翁舞をしずしずと

〽 センヤー 天の岩戸を 押し開く センヤー

中学2年生の翁です、師匠の舞い方を完全コピーできてます。

IMG_8544.jpg

小学3年生の建雷神です。

IMG_8548.jpg

小学6年生の手力雄命です。

IMG_8549_201711110754380ec.jpg

天照皇大神と月読尊です。

IMG_8555.jpg

そして、めでたく天の岩戸が開いたことを寿ぎ、千代の御神楽、岩戸崩しとなりますが、舞手が装束を改める間に胴取さんが撥車を披露していただきました。

IMG_8562_20171111075441de4.jpg

子どもたちの完璧な舞です。
大拍手です。

IMG_8581.jpg

動画でどうぞ。


テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

2017.11.11 |

«  | ホーム |  »

プロフィール

祭りの追っかけ

Author:祭りの追っかけ
祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

カレンダー

10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -