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2023.06.07 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

大船渡東高校太鼓部@2023大船渡市綾里五年祭

さて本日は、2023年6月3日に行なわれた大船渡市綾里五年祭から招待団体の大船渡東高校太鼓部です。

浜の祭りには太鼓は欠かせない。陸前浜では獅子舞につく太鼓がやがて打囃子に風流化して華やかな太鼓芸能へと変遷していった。気仙浜でも打ち囃子が七夕太鼓の流れとなった。
それらが昭和の時代に他地方から習得した太鼓と融合した創作太鼓として受け継がれている。

この日招待されたのは大船渡東高校の太鼓部。

太鼓部は旧大船渡農業高校時代に発足し、大農太鼓として活動してきたが、統合した大船渡東高校からは部活動となり、30年を越える伝統を受け継いでいるという。



大船渡東高校太鼓部は、第25回日本太鼓ジュニアコンクール岩手県予選会で2連覇し、県代表として3月19日(日)に石川県金沢市で開催された全国大会に出場した。

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また、太鼓部はこの祭りの次の日には陸前高田市で開催されたいわて2023のステージイベントでも伝統の大農太鼓を力強く演奏した。若者の活躍は明るい未来の象徴だ。

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2023.06.07 |

2023.06.06 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

綾里の権現舞@2023大船渡市綾里五年祭

さて本日からは、2023年6月3日に大船渡市三陸町綾里に鎮座する天照御祖神社と市杵島神社の式年大祭のリポートとなります。
綾里の式年大祭は五年に一度の開催で、例祭日は旧暦3月16日だが、近年はワカメ収穫時期とかさなるということでこの時期に行われるようになったとのこと。

神輿巡幸は午前8時ころに出発し、1時頃に綾里小学校校庭の御旅所に到着し御旅所祭が執り行われた。



震災以降はじめて以前のような開催規模となった今年の祭りは天気にも恵まれ、皆さん晴れやかな顔で祭りを楽しんでいるようでした。

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ということで、御旅所祭のあとは余興の芸能披露となりました。
最初は各地区の権現様の奉納です。

大船渡市の権現舞は平成28年の大船渡市民俗芸能調査報告書によれば80数組にものぼるということです。
各集落ごとに守り神としての権現様があり、正月の悪魔祓いや産土神の祭礼に奉納される。
また、権現舞を継承するのは契約会であったり芸能保存会であったりする。

今年の祭りでは7組の権現舞が奉納されたので順に紹介します。

田浜組(田浜契約会)は天照御祖神社の地元
三頭の権現様で緑色の幌幕 

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石浜小路組

ここは石浜方正会と小路契約会の合同での繰り出しとなったようです
市杵島神社の地元の権現様です

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野形組(野形契約会)
澤内不動明王の地元の権現様

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野々前組(野々前契約会)
権現舞の曲目に小囃子、太神楽、矢車があるようです

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宮野組(宮野部落会)
四頭の権現様で ササラ(綾里ではサイボウ振りをこう呼んでいました)も沢山います

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白浜組(白浜契約会)
こちらの権現様は白浜地ノ森権現と称して、大船渡町の地ノ森権現舞の流れということのようです
言い伝えでは石巻の渡波獅子風流が伝播したが、後に地ノ森権現を習ったということ。

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岩崎組(岩崎昇龍権現舞保存会)
昭和50年ごろに小石浜より伝授されたということです。

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2023.06.06 |

2023.05.31 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

第34回気仙沼天旗まつり

さて本日は、2023年5月28日に気仙沼市大川総合運動公園で行なわれた気仙沼天旗まつりです。

気仙沼の伝統「日の出凧」に因んで開催されてきた「天旗まつり」

今年は東日本大震災以降初めて「競技形式」を復活させた凧揚げ大会となった。



会場は、もとは商工岸壁で行われていたが、震災以降はそこではできなくなっていたため、気仙沼小学校校庭や岩井崎などで開催されたが、今年はもとの場所に近い大川さくら総合公園で開催できた。

あいにくの小雨模様だったが、小型、大型、連凧の各部門で審査が行われ表彰された。

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また、自由凧では親子連れが思い思いに凧揚げを楽しんでいた。

何よりも子どもたちの楽しそうな歓声が、気仙沼の未来を物語っているようでした。

来年こそは青空のもとで高く上がる凧揚げ大会になることを祈って。

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2023.05.31 |

2023.05.18 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

天照御祖神社式年祭@2023岩手県住田町世田米

さて本日は、2023年5月4日に岩手県住田町世田米で行なわれた天照御祖神社式年祭の様子についてです。

3年に一度開かれる式年大祭ではありますが、地域あげての盛大な行列が繰り広げるられるのには毎回驚かされる。

住田は沿岸部と内陸部の中間にあるため、様々な面で双方の融合が見て取れるのも楽しみです。

神輿巡行の練り行列を順に見ていきます。

山谷組の曲録



下在組の大名行列

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立石稲荷神社と八坂神社の神輿

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小府金神楽  権現舞です

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秋葉大権現様

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八幡神社権現様

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中沢組権現様と

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太鼓踊り 今回創作したものでしょうか

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行山流柿内沢鹿踊

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つづいて山車です。

上組山車

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下組山車と

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娘手踊り

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東峰組 山車と

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娘手踊り

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2023.05.18 |

2023.05.01 | Comments(0) | Trackback(0) | カテゴリ祭り

日高火防祭2023「はやし屋台編」@2023奥州市水沢日高神社祭礼

さて本日は、2023年4月29日に行なわれた奥州市水沢日高神社祭礼から日高火防祭2023ではやし屋台編です。

この祭りの華ともいえる豪華なはやし屋台ですが、現在は9祭組が保持しているものの、今回の祭りでは6祭組のみの繰り出しとなりました。



祭組の本来は、旧水沢町内の6町、「袋町、横町、大町、柳町、立町、川口町」が江戸時代に町火消組として組織されていたもの。後に吉小路、駅前三町、城内が加わった。
もっとも、昭和10年ごろまで立町には上中下の三組、昭和46年までは大町には上下の二組、また横町ではかつては上下の二組があった。
祭りの行列では火消しの象徴である「丁印」を先頭に、「打ち囃子」そして「はやし屋台」が順に並んで練り歩く。

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県指定の日高囃子は、もともとは現在と異なった音曲を使用していたらしい。
現在の音曲は次のとおり。
横町「一声くずし」、袋町「一声」、駅前三町「一声」、川口町「つるべ井」、柳町「剣ばやしくずし」、城内「かんらん」、立町「松の緑」、吉小路「祇園ばやし」、大町「祇園ばやし」

ところで、囃子屋台の梁には小鼓が掛けてあるが何故なのかが不明であった。
今年の川口町では音曲に小鼓が入った昭和42年のテープが発見されて、小鼓奏者を招いて笛、三味線、小鼓の三拍子を復活させた。
大変重要な取り組みであったと思います。

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明治時代の横町下組の囃子屋台の絵図には、踊り手の後に笛、三味線とともに小鼓を奏している者が描かれているような気がします。

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さて、最後に水沢町火消の創始者である佐々木佐五兵衛について。
火防祭では祭組がこの佐五兵衛の像の前に来ると年番一同が拝礼しに立ち寄ります。
現在は横町メイプル向かいの広場に銅像が設置されていますが、本来は柳町の佐々木家が所蔵していて、祭り当日になると家人が店の前に木造の佐五兵衛像を出して祭組を出迎えたものでした。

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この「市野屋」佐五兵衛は、亨保20年(1735)に水沢大火があったことにより藩主留守村景の命令で江戸火消組を学びに赴いた。
帰水してから江戸のいろは48組になぞらえて六町に町火消組を組織させ、それぞれに「鎮定防火心仁」という組名をつけた。
これが今に続く丁印の基となったものである。

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2023.05.01 |

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祭・・・それは祈り、畏れ、そして縋り付くばかりの信仰、神人共生の歓びの象徴。さて、明日のエネルギーの糧を求めに彷徨おう。

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